日常的に感情を押さえて我慢している事はありませんか? そのような状況でも「NO!」と言えない時は、本来の自分ではない状態です。

  • 環境を変えたいのに気兼ねして言い出せない
  • やりたい事が他にあっても無理をして周囲に合わせている
  • 相手の言葉に傷ついていても黙って甘んじている

筆者の開講する色彩表現によるワークショップでは、そうした自分を変えるチャンスに繋げる方法を提案しています。

 

■ 「NO!」と言える自分に近づく2ステップ

画材には画用紙とクレヨン(またはオイルパステル)を使用し、色彩表現に慣れていない人にも扱いやすいものを選択しています。

1. 言葉や数字は使わずに、画用紙に自分が嫌だと感じている感情や物事を、色・タッチの強弱・モチーフ(形)によって表現します。添付画像のように感情を吐き出し、解放するように自由に描きましょう。

言葉は記憶を鮮明にして辛くなることがありますが、色彩によるアウトプットは楽しさが先に立ち、気軽にチャレンジできます。

2. 可視化された感情は、今まで「NO!」と言えなかったモヤモヤとした理由や核心部分が明らかになります。2枚目の表現では、現状を変化させどのような自分になりたいかを色彩のイメージで表します。

この2つのステップを通じることで、心に蓋をして見ないようにしていた事とは何なのか、自分の望む状態や方向性が目で見て確認できます。

 

■ 自分らしさを取り戻すには?

人は多くの問題を抱えながら年代によってそのテーマも変わり、ひとつクリアしてはまた新たなものが出現します。複雑で曖昧な感情と丁寧に向き合えば、俯瞰で自分自身を観ることが出来ます。絵画鑑賞のように丁寧なスタンスで受け止め、画用紙の上のありのままの姿をとらえることは、認知行動療法(※)でも大切にされている視点です。

感情を色やモチーフに落としこむレッスンをぜひ日常化してみてください。色彩で感情を発散し、その後に自分と深く向かい合う2ステップで、今まで苦手だった「NO」という言葉も前向きに発することが可能になりますよ!

[執筆:桜井まどか(美エイジング(R)心理カウンセラー), 2015年2月18日]

 

【参考】
独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター「認知行動療法とは」