2020年オリンピック・パラリンピック招致の最終プレゼンテーション。当時は、「お・も・て・な・し」のプレゼンテーションが話題になりましたね。今やプレゼンテーションは職場でも大切な自己アピールの場になっています。筆者も、外資系企業に勤務していた頃、役員へのプレゼンテーションにはエネルギーを注いでいました。そして現在も、セミナー講師として人前に立つときには、内容はもちろん、自分が受講者の方々に与える印象については大変気をつかいます。

 

■ お客様は「あなたらしさ」を見ている

東京オリンピック招致を成功に導いたプレゼンテーションコーチであるマーティン・ニューマン氏は、相手に与える印象を構成する3つのVとして、ビジュアル(Visual)、声(Voice)、言葉(Verbal)を挙げています。

自分が普段、相手にどんな印象を与えているのかを考えることは重要です。なぜなら、営業職などお客様への商品やサービスの説明、交渉などの場面は全てプレゼンセーションです。相手は「あなたらしさ」も同時に見ているのです。例えば「あなただから買う」と言われた時、あなたは誠実さ、真面目さ、清潔感などさまざまな好印象をお客様に与えているのです。

 

■ 不調な時こそ、相手に与える印象に気を使おう

上手くいっている時はいいですが、そうでない時もあるのは当然です。営業職の女性から「仕事への自信をなくしてしまった」という相談を受けることはよくあります。成績不振で自信をなくしたことがお客様に伝わってしまえばプロとして失格です。たとえ気持ちの切り替えが十分でなくても、あなたは自分が相手に与える印象をコントロールしなければならないのです。

女性はお化粧や服装などのビジュアルで印象を変えることはできますが、顔の表情でも印象は変化します。落ち込んでいる時、笑顔を無理に作る必要はありませんが、「笑顔もどき」の表情を作ることは簡単にできます。口角をぐっと上げればいいのです。そしていつもよりちょっと元気な声で話すのです。笑顔の人間は攻撃されにくいとも言われています。不調な時こそ「笑顔もどき」で印象をコントロールしてみましょう。

[執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー), 2015年3月31日]

 

【参考】
マーティン・ニューマン(2014)『「印象」を演出する最強のプレゼン術 パーソナル・インパクト』ソル・メディア
※写真:(c) Jozef Polc / 123RF.COM、本文とは関係ありません