このまま一人だったら老後が心配だし、マンション買っておいた方がいいかも。あるいは、貯金じゃ増えないから、投資用に不動産買ってみようかしら? そんなおひとり様女子も増えてきましたが、マンション購入の広告には書いていないこんな落とし穴があります。

 

■ 落とし穴1: 見えない諸経費

不動産購入時と購入後にはさまざまな費用がかかってきます。大まかに、手数料、管理・修繕費用、税金、保険です。購入時・購入後ともそれぞれ不動産購入額の10%程度見ておいた方がいいでしょう。
人によっては中古物件を購入してリフォーム費用がかかる場合もあります。

 

■ 落とし穴2: 借りたものは返せるのか?

わかりました。それも考慮して不動産購入しますとなった場合、長期ローンを組んで買うのがほとんどだと思いますが、2つの質問があります。

1) ローンが終わるまでの収入は確保できますか?
女性は結婚、出産、子育て、夫の転勤などライフスタイルの変更を余儀なくされる機会が多いですし、転職、留学もあるかもしれません。あるいは会社の倒産、病気なども考えられます。長期のローンは慎重になってください。

 

2)支払総額はいくらになるかわかりますか?

例えば、100万円を35年ローン・年2%で借りた場合、総額は約140万円になります。住宅保証機構が返済額のシュミレーションサイト(※)を作っていますので、ローンを考えている人は一度試算してみてください。

じゃあ、ローンじゃなくて現金で買えばいいんじゃない? と思ったあなた。いいえ、いざという時一番必要なのは“現金”です。ローンが組めるのであれば、ローンを組んだ方がいいのです。

 

■ 落とし穴3: いずれ価値は0になる

そこまでして購入した物件も、資産価値はどんどん減っていきます。マンションの構造によって変わってきますが、鉄筋コンクリート構造の場合は47年、重量鉄骨の場合は34年で資産価値が0となります。実際にはどんなに古くても最低4年分の価値はあるとして算出するのですが、いずれにせよローンを払い終わったころには、それくらい価値が落ちています。

 

マンションを買おうかな? と思ったら、今一度、なぜ買うのか、買った場合のメリット・デメリットをしっかり考えてください。うまく考えられない時は、我々ファイナンシャルプランナーを活用してみるのも手です。

 

[執筆:阿部理恵(ファイナンシャルプランナー&カウンセラー),2015年3月25日]

 

【参考】
住宅保証機構 ローンシュミレーション「返済額の試算」