■ 1年間にどれくらい医療費を使っていますか?

自分は健康で医者いらずと思っている人でも、歯が痛いと言っては歯医者に行き、子どもが風邪を引いたと言っては小児科へ行き、意外と病院に行っているのではないでしょうか。

窓口では3割負担ですし、人によっては会社から見舞金が出たり、保険金が支払われたりするのであまり負担に感じていないかもしれません。しかし実際は10割がかかっているわけですから、計算してみると結構な金額になります。

厚生労働省の統計によれば、平成24年度の国民医療費は約39兆円、国民一人当たり30万円使っていることがわかります。

 

■ 一人一人の節約が40兆円を生む

医療費を節約すれば、自分が30万円得をするわけですが、それだけではありません。国全体で40兆円近い金額を節約できるということです。

40兆円あったら何ができるでしょう? 例えば介護費・教育費にもっと資金を投入する、国の借金を減らす、税金を減らす、保険料を下げる、などいろいろな可能性が出てきます。それらは巡り巡って自分にとって「お得」なことです。

今までより、ほんのちょっと健康を意識してみませんか?

 

■ 健康はそんなに難しいことではない

では、何をすればいいのでしょうか? 不慮の事故もあれば、妊娠して産婦人科に通うこともあるので、医療費をゼロにするのは難しいことです。しかし、減らせる部分はあります。

例えば、薬代は医療費全体の17%、外来診療は35%を占めています。つまり、「ちょっとした不調」をなくすだけで医療費は半分に抑えられます。「具合悪くなったら病院行けばいいや」と不摂生をしている生活から、「ちょっと食生活改めてみよう」「少し運動してみよう」に切り替えるだけで20兆円が生まれてくるのです。

そして、健康は様々な価値を生んでいく基本です。仕事をがんばる、楽しく生きる、美しくなる。健康な体を手に入れたあなたは、節約にとどまらず、さらなるプラスも生んでいけるようになるのです。

 

あなたの小さな努力は大きな力となる。身体の健康のみならず、自分が何かに貢献しているという充実感は心の健康も生むのです。今一度、医療費を見直してみましょう。

 

[執筆:阿部理恵(ファイナンシャルプランナー&カウンセラー),2015年3月31日]

 

【参考】
厚生労働省「平成24年度医療費」