寒い冬とももうすぐお別れ。陽気もすっかり暖かく、気持ちも明るくなる春ですが、実はちょっと要注意な「春ストレス」の季節でもあります。

 

■ 「春ストレス」って?

冬から春への移り変わりは、三寒四温といわれるように気温の変化が激しくなります。この気温の変化が、自律神経のコントロール機能に大きな影響を与えます。

自律神経は、活動する時に活発になる「交感神経」と、休息時に活発になる「副交感神経」の2つに分けられます。この2つの切替がうまくいかないと、睡眠障害やイライラといった症状となって現れてしまうのです。

気温の変化だけでなく、春に多い「イベント」にも要注意。仕事上の変化(異動・転勤など)や進学・卒業といった、普段よりもストレスの強度が高まるイベントが多くなりがちな春だからこそ、身体にとっては「要注意」なのです。

 

■ 自殺者が多いのは、実は「3月」

内閣府自殺対策推進室が3月12日に公表した「平成26年中における自殺の状況」(※)によると、一番自殺者が多い月は3月、次いで5月と、春は自殺者が多いことが分かります。3~5月に自殺者が多い傾向はここ数年続いています。活動的になりがちである一方で、心身共に負担がたまり、ストレスとなりやすい、そんな要注意な季節であることが分かります。

 

■ 自律神経の働きを整え、ストレス耐性を高めるコツ

ストレス耐性を高めるためには、自律神経のうち特に副交感神経の働きを優位にすることが必要です。そのためには、ヨガやウォーキングなどのきつすぎない程度にできる運動を取り入れること、半身浴などでぬるめ(38度くらい)のお風呂にゆっくりつかり、体温を高く保つことがポイントです。

そして何より、規則正しい生活をする(朝晩決まった時間に起きる)、朝日を浴びる、バランスのとれた食事をとることです。

 

これらは当たり前のようなことですが、実はできていない方も多いのではないでしょうか。今日からできることをぜひ試して、これから起こりがちな春ストレスを乗り越えてください。心のストレスは、身体からの要注意信号なのです。

[執筆:浅賀 桃子(メンタル心理・キャリアカウンセラー), 2015年3月30日]

 

【参考】
※ 内閣府自殺対策推進室「平成26年中における自殺の状況」p15「表12 都道府県別自殺者数」2015年3月12日