ストレスに強い心とは、折れない心でも凹まない心でもありません。ストレスを受けたら折れても凹んでも良いのです。それは自然な反応だからです。その状態から立ち直る力、心の回復力が重要なのです。

 

■ 他人に頼ることは甘えなの?

ストレスに強くなりたい、いつも凹んでばかりの自分をなんとかしたい、そんなアラフォー世代働く女子の相談を受けることが多々あります。すでに一人で十分に頑張っているような方々で、なんとかその悩みから脱出したいと奮闘していらっしゃるのですね。

そんな時、私たち心理カウンセラーは、「誰か頼れる人はいますか?」とお訊きします。特に職場では、彼女たちはすでにベテランでもあり、管理職などの職位についている方もいます。そうすると人に頼ったり、サポートをしてもらうことを甘えだと考えてしまうのですね。また、プライドが邪魔をして、新人社員の時のように素直にまわりに相談できないという声も聞こえます。

 

■ 成功のカギは、他人に頼れるかどうかで決まる

ポジティブ心理学の第一人者のひとりであるショーン・エイカーは、『幸福優位 7つの法則』の中でこう述べています(※1)。

「人間関係からの支えは、「幸福の処方箋」「ストレスの解毒剤」であるだけでなく、仕事の成功に最も貢献するものである」

過去の心理学の実験、彼自身が行った実験結果が物語っています。辛い時、凹んだ時は、あなたのまわりの信頼できる人に遠慮なく頼りましょう。話を聞いてもらう、アドバイスをもらう、実際に何かを手伝ってもらう。あなたのサポーターをたくさん作りましょう。

 

筆者のカウンセリングやセミナーでは、「サポーターになってくれる人」を書き出すワークをしてもらいます。凹んだ時は視野が狭くなってしまいがちですが、書き出すことで多くの人に支えられている事実を再確認してもらうのです。サポーターの存在に気付き、頼ってもいいのだと思えたら、それはすでに心の回復に向けて「最初の一歩」になっていくのです。

[執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー), 2015年4月1日]

 

【参考】
※1. ショーン・エイカー著、高橋由紀子訳(2011)『幸福優位 7つの法則』徳間書店, pp.250-261より
※写真:(c) Cathy Yeulet / 123RF.COM、本文とは関係ありません