■ 夫の墓に入りたくない妻が増えている

3月春分の日はお彼岸で、お墓参りに行った方もいらっしゃるでしょう。少子化の今、跡を継ぐ人が少なくなり、誰がお墓を守るのかなど様々な問題が起きています。一方で亡くなった後はお墓に入るのが当たり前といわれていたものですが、散骨や樹木葬など選択肢が広がりつつあります。

このような中、夫婦であっても一緒のお墓に入りたくないという女性が増えているようです。昨年1月NHK放映の番組『あさいち』で、既婚女性880名にアンケートを行った結果、59.1%の方が「夫の墓に入りたくない」と答えています。理由として第3位にあがったのが、「夫の家族・両親が嫌い」という回答ですが、残された子供達にとって両親別々のお墓という状況を受け容れるには抵抗があるようです。

 

■ 墓守りの役を押しつけられても…

母娘関係改善カウンセラーの筆者のところにも、お墓に関する悩みで来られる娘さんがいます。

その一人である教師のC子さん(39歳)は独身で東京近郊に母親と暮らしています。3歳下の妹がいますが、結婚して実家を出ています。父親は2年前に亡くなり、長男だったため先祖代々のお墓に入りました。母親は結婚当初から義母に嫁いびりされたことや夫婦仲も悪く、父方の親戚とは疎遠になっています。「私が死んだら散骨してほしい。お父さんのお墓には入らないから後のことはあなたがやってね」と言うようになりました。

両親の仲が冷えきっていたのはわかっていましたが、まさかお墓まで別々にという母親の言葉に、C子さんは少なからずショックを受けました。さらに追い打ちをかけたのが妹の言葉です。自分は嫁いでいるので、お墓のことは長女であるお姉さんに任せると言うのです。父親の兄弟は一人が独身、もう一人は子供がいないため、結局C子さんに全ての負担がかかってくるような雰囲気だそうです。

このようなケースでは、C子さん一人が全てを引き受けようとは思い込まずに、まずは母親、妹夫婦、また父方の親戚も含めて話し合いをもつべきです。また一方で、永代供養や墓じまいといった情報などを入手しておきましょう。選択肢が多ければ多いほど、C子さん自身の精神的な負担を減らす対応策が見いだせるはずです。

[執筆:真香(母娘関係改善カウンセラー), 2015年4月2日]

 

【参考】
『J-CASTニュース』「「夫と同じお墓に入りたくない」6割!妻たちは何を嫌がっているのか?」2014年1月27日