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不安は伝染? 慣らし保育は親のための期間でもある!
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不安は伝染? 慣らし保育は親のための期間でもある!

4月も一週間が過ぎようとしています。子どもがいると、この3月~4月にかけての一ヶ月は一年の中で一番慌ただしく感じる時期です。特に今まで産休・育休を取っていたワーキングマザーがいよいよ本格的に会社復帰となると、肉体的にも精神的にも、時間的にも、新たな生活が始まるにあたっての余裕がなくなりがち。でも、そんな時こそ、ちょっと肩の力を抜くことが必要になります。

 

■ 慣らし保育は親のための期間でもあります

保育園への入園にあたっては、園生活に慣れるために行われる“慣らし保育期間”というものがあります。一般的には年齢が上がれば上がるほど、慣らし保育期間は短くなります。ですが、それぞれの保育施設の方針によって、同じ歳の子どもでも慣らし保育の期間は異なります。0歳児でも数日~2週間と幅があるようです。

慣らし保育期間中は、環境が変わって大好きな親と長時間離れることになるのですから、当然子どもは不安になりがちで、預ける時に泣き出したり離れなかったりということが起こります。

実は、その要因を作っているのは、「親」の側だという場合もあるのです。

それは、それまでは一緒にいた子どもを預ける時に、子どもは大丈夫だろうか? と不安になり、後ろ髪が引かれてしまい、不安な気持ちが子どもに伝染している場合もあるのです。“園生活に慣れる”と考えると、子どものためだけのような気もしますが、実は親も“子どもを預けることに慣れる”時期でもあるのです。

 

■ まずは親の不安をなくしましょう

初めての子どもで、初めて集団生活の場所に子どもを預ける場合、親としては不安があるのは当然。期間は様々ですが、長期のお休みを取った後の職場復帰ですと、子どもを預けることだけではなく、仕事に対しても多少の不安があると思います。このような親の不安を子どもは敏感に察知し、親と離れるときに泣いたり、なかなか離れなかったり、家に帰ってから必要以上に甘えたりする場合もあるのです。

親が今の環境に慣れれば、そんな子どもの状況を冷静に見ることもできますね。

 

新しい生活はまだ始まったばかり。大人が今の環境に慣れて、肩の力を抜いてみてくださいね。そうすれば、大人よりも子どもの方が順応性は高いので、意外とすんなりと園生活が送れるようになります。

[執筆:三木育美(保育情報アドバイザー)]

 

【参考】
※ 児童福祉法では「保育所」の表記が本来の名称ですが、一般的ではないため、本記事では「保育園」と記載しています。

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