スキルアップをめざし、同じ職種で転職を果たしたA子さん。ところが転職先は、付き合い残業が常態化していて、1年も経っていないのに気力・体力ともに疲れてしまいました。残業は、仕事に対する意欲の表れだと考えるタイプの上司の影響で、皆は帰りづらいのだとか。このタイプの上司が、直属の上司だと辛いですね。

 

■ 万能フレーズがある!

帰りやすくなる残業フレーズ、それは、残業中の同僚たちに「何か手伝えることはない?」と声をかけるのです。

職場の皆が「大丈夫、ないよ」の返事なら、「じゃ、そういうわけでドロンさせて頂きます~」…というのは冗談で、上司にその旨を報告したうえで「お先に失礼させて頂きます」と、さわやかに挨拶する。たとえ、各自が独立した仕事をしていて、手伝えることがないのだとしても、“自分の担当業務は終わっているけれど、手伝う意欲があることの表現”あるいは、“同僚にとっても渡りに舟に違いない! 仕事がほぼ終わっていると表現できるから”と、ちょっぴり空想を交えてもいいでしょう。「手伝おうか?」は、万能フレーズなのです。

 

■ 自発的に残業する人々も

ところで、「皆は帰りづらいだけ」と思えても、望んで残業する人々もいるようです。『日本経済新聞』の記事(※1)から、長時間労働の自発的要因として、会社員にありそうなものを抜き出しました。

  • 金銭インセンティブ…残業代を得たい
  • 出世願望…会社への忠誠心を示し、評価されたい
  • プロフェッショナリズム…プロとしての労働規範として長時間労働をよしとする

ね、上司の考え方だけが課題ではない可能性もあるのです。だからこそ、「みんなのためにも、付き合い残業はよくないと思う」はNG。私は手伝う気持ちはあるけれど、手伝いが不要なら帰る、このスタンスでOKなのです。

 

人それぞれの考え方も大事にすると、自分の体の悲鳴が和らぐこともあるのです。縁あって入社した会社でますます成長できますように。応援しています。

[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント), 2015年4月20日]

 

【参考】
※1. 『日本経済新聞』2014年12月2日 「残業 なぜ減らない」
※写真:(c) Anatoliy Samara / 123RF.COM、本文とは関係ありません