世の中にはたくさんのリスクがあります。「いざという時」に備えて、医療保険・死亡保険を考える方は多いのですが、「誰かに損害を負わせたら」という加害者リスクあるいは「ある日突然事故に遭ったら」という被害者リスクを見落としていませんか? そんな時のために損害保険があります。ビジネスをしている人は、その内容に合わせてさまざまな損害保険がありますが、ここでは誰もが関わってくる自動車保険を例に見るべきポイントをお話ししましょう。

 

■ 1.自分が加害者になったらこんなにかかる

万が一、自分が自動車事故で人を死亡させてしまったら、過去の事例では最高5億円の賠償額となったケースがあります(※1)。賠償額は、被害者の収入や年齢(生きていたら稼げるであったであろう生涯収入)によって算出されます。また、自動車が踏切でエンストを起こして電車を止めてしまった場合、1億円の賠償額となったケースも(※2)。これが東京都内の朝のラッシュ時だったらもっと高額でしょう。

払えそうもない金額、でも起こる可能性がある、そういうもののために保険を活用しましょう。自動車保険の対人・対物補償は「無制限」で付保されることをお勧めします。

 

■ 2. 自分が被害者になったら

逆に、自分が事故に遭った場合、どれくらい補償されるのでしょう。上記のように、たくさんもらえるのでしょうか?

大きく分けると、ケガをした場合、後遺症が残った場合、死亡した場合の3つに分けられます。

お仕事をしている人は収入に基づいて補償額が計算されますが、主婦・学生は「年齢別平均給与額」というものに基づいて計算されます。例えば、主婦がケガをして一日家事ができなかった場合の休業損害は5,700円/日です。

自分が高額所得者であれば補償額も充分ありますが、そうでない場合は身もお財布もイタいことになります。こんな時のために、人身傷害補償があります。自分が事故に遭った時のための補償です。今の収入が充分ではないと思う方は、自動車保険に入る際にぜひ検討してください。(補償額目安は、「自動車保険の人身傷害保険ガイド」(※3)保険金の計算方法で計算できます)

[ 執筆:阿部 理恵(ファイナンシャルプランナー&カウンセラー), 2015年5月1日 ]

 

【参考】
※1. 交通事故の死亡・後遺症賠償額の高額ランキング
※2. 交通事故の物損高額ランキング
※3. 自動車保険の人身傷害保険ガイド