変化の多かった新年度もほぼ1ヵ月が過ぎ、少しずつ新しい環境にも慣れてきて、ほっと一息安心している方も多いのではないでしょうか。一方で、日々、とにかく目の前のことをこなすのに必死で、なんとか乗り切ったものの、これから疲れがドッと出てくる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

■ 心の疲れは身体や行動にも影響する!

あなたは、ストレスによる心の疲れは、気分の落ち込み、やる気がおきないなど精神面にだけ表れるのと思っていませんか? もちろん、不安な気持ちが続く、イライラすることが多いなど、普段と違った心の状態に陥ってしまうことはよくありますが、それだけではないのですね。

実は、ストレス反応は、身体と行動にも表れるのです。例えば、眠りが浅い、食欲が減った、胃痛や頭痛がひどいなどの身体的反応もあります。朝なかなか起きられず遅刻が続いている、ミスが多くなったなどの行動面にも表れます。

筆者はカウンセリング場面で、相談者の方にストレス反応が出ていないかどうかお聞きしています。そして、このようなストレス反応が2週間続いた場合は、心療内科や精神科などの専門医の受診をお勧めしています。

 

■ あなたができる大切なこと

ですが、専門医への受診を勧められることイコール「自分はうつ病なんだ」と思ってしまう方もいるのですね。そんな時お伝えするのが、このようなストレス反応は、あなたの心がSOSを出していますよという貴重なサインなんです、ということ。このサインを見逃して放っておくと状態は悪化してしまいます。それでも我慢して頑張った後にやってくるのは、「もう限界」という燃え尽き感。そうなるとストレス性の疾患になる可能性もあるのです。

専門医に行く前に、あなたが自分の心のSOSに気付いたらできる大切なことがあります。それは、“ストレス解消法を定期的に継続的に行うこと”です。意識的に休養を取ったり、気分転換を工夫したり、あるいは安心できる人に相談したり、少しでもストレス反応を和らげるために早めに行動してくださいね。

[ 執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー), 2015年5月9日 ]