「二人目妊活」と一口に言っても形はさまざま。今回は一人目を不妊治療で授かった方の二人目不妊治療について、出産経験があるからこそ直面する妊活のジレンマや不安についてまとめてみました。

 

■ その1.子どもがいる人の不妊は理解されにくい

数ヶ月前に不妊治療を再開した筆者の友人が、こんな話をしていました。

子どもがいないころは世間から「子どもはまだなの?」と散々言われて耐えたのに、今度は「二人目はまだ?」「一人っ子はかわいそうよ」の嵐で、もう、うんざり!

子どもがいる人の場合、不妊症とは無縁だと見られることが多いため、理解されにくく大きなプレッシャーを感じるケースもあるようです。

 

■ その2.上の子の断乳タイミングにジレンマを感じる

自然と子どもが母乳を飲まなくなる「卒乳」と違い、断乳はあくまでも親の都合で授乳をやめること。不妊治療を再開するためには、断乳の時期を通常より早めるケースが多いようです。ただ、これには大きなジレンマを感じる人が多く、授かるかどうかわからない治療のために我が子に辛い思いをさせてまで断乳するのか……。もし二人目を授からなかったとき、断乳を後悔するのではないか……。上の子がまだまだ母乳を欲しているほど、親の葛藤は続きます。

 

■ その3.ワーキングマザーの二人目妊活のタイミングは難しい

子どもは授かりものなので、産むタイミングを完璧にコントロールするのは不可能です。ですが、ある程度計画的に治療をしていくのであれば、再開のタイミングをどうするかはおおいに悩むポイントです。

特にワーキングマザーの場合は、仕事と治療の両立はもちろん、妊娠した場合の産育休を考えると、再開のタイミングはより慎重になるようです。筆者の調べでは、上の子の手が離れ、仕事に復帰しキャリアを積んでからよりむしろ、第一子の産後一年以内に二人目妊娠に向けて何らかの行動を起こす(起こしたい)人が多いようです。育児休暇の延長を狙い、当初の職場復帰時期までに再び妊娠したいと考えるママも。

 

■ その4.凍結受精卵があるか(採卵をするかしないか)でスタート地点が違う

筆者の調べでは、一般不妊治療(タイミング法・薬物療法・人工授精)に比べて負担が大きい高度生殖医療(体外受精・顕微受精)をする場合、採卵の有無は大きいようです。

凍結受精卵のストックがあれば採卵はせずに移植からスタートできますが、育児をしながら一から採卵するのは心身への負担が重くなるので大変……との声が聞かれました。妊娠率は移植時の母体年齢などにも左右されるので一概に若い方がいいとは言えませんが、少しでも若い頃の受精卵を移植できれば妊娠の期待感も高まります。

 

■ その5.治療費とやめどきはシビアに考える

高度生殖医療(体外受精・顕微受精)は費用も高額。一人目を育てながらの不妊治療は、経済的な面でもよりシビアになります。筆者の周りの方をみてみると、凍結受精卵のストックがある、または一度だけ採卵を行なう場合、全ての受精卵を移植しても妊娠できなければ、その段階で治療を終了する(せざるを得ない)と考えている人が多いようです。

[執筆:渡辺さちこ, 2015年5月15日]