管理職、リーダー職という立場になると、自分だけの頑張りだけではなく、部下やチーム全体が頑張るように働きかけることが必要になってきますね。これまでの自分自身の働き方を見直す、変えるだけでは対応できないことも降りかかってきます。例えば、ある部下が、頻繁に仕事の締め切りが遅れるため、あなたのチーム全体が社内の他部署から非難されるということもあり得るわけです。

 

■ 事実は変えられないが、捉え方を変えることはできる

その部下が仕事の締め切りが守れないというのは事実。そのことで、他部署から不平不満が聞こえてくるのも事実。そしてあなた自身が、この事実に心を痛め、気持ちの余裕もなくし、これまでの自分のキャリアに影響するのではないかと心配しているとしましょう。もしかしたら管理職として自信を失いつつあるかもしれません。

そうなるとその部下はあなたのチームでも孤立感を感じ、ますますチーム全体の「問題児」として役割を発揮してしまうことになりかねません。結果として残念ながら負のスパイラルになってしまうことは往々にしてあります。

このような時、事実を変えることはできませんが、捉え方を変えることはできます。それが、“リフレーミング技法”と言われるものです。これは問題に対して、捉え方の枠組み(フレーム)を変えるというもので、それを解決するための意識と行動が変わってくるのです。

 

■ リフレーミングでストレスを溜めずに冷静に対応

例えば、上記のような状況で、

  • 締め切りを守れない部下がいる
  • 他部署からの不満が蓄積している

というのは事実ですね。ですが、ここで管理職のあなたが自信をなくすのではなく、

  • これは自分とチームへのチャレンジであり、チーム全体で解決できる課題である
  • そのために、この部下をチーム全体で徹底的にフォローしていこう

と捉えた場合、その後の結果はおのずと違ってくるというわけです。

仕事の締め切りが守れない部下は、孤立化することもないですし、フォローされることで自信を持ち、責任感も生まれることでしょう。さらには、締め切りに遅れてしまう自分自身の仕事の取り組み方などを、反省するきっかけにもなるかもしれません。あなた自身のストレスを溜めないためにも役立つでしょう。

[ 執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー), 2015年5月27日 ]

 

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