仕事と子育ての両立はできるものの、昇進・昇格とは縁遠いキャリアコースにはまってしまう現象「マミー・トラック」。しかし、どんな人でもこれにはまってしまうかというとそうでもなく、特に20代で早めの出産をしたワーキングマザーは要注意なのです!

 

■ なぜ、20代出産がはまりやすいのか

長い目でキャリアを見てみると、20代は急成長をとげる時期。子どもの成長で言えば、誕生から最初の5~6年だと考えるとわかりやすいと思います。まず、自分の足で歩けるようになり、言葉が話せるようになり…ビジネスパーソンとして一人前になるのに何年かかるかは人それぞれですが、ノウハウや人脈を積み上げ信頼して仕事が任されるようになるのには、数年かかるのではないでしょうか。20代での出産は、そんなキャリアの発展段階の途中で産休・育休に入るため、復帰後にかなり意識して成長の維持をどうやってやるのか考える必要があるのです。

 

■ 考え方のシフトチェンジがカギに

最近、筆者が研修等で関わる企業でも、20代での出産・仕事復帰をする人が増えてきました。彼女らは育休の期間が短く、また短時間勤務を利用せず「フルタイム」で復帰するケースが目立ちします。未熟なキャリアをカバーしようと早目に復帰して産前と同じペースを維持したいという気持ちがあるのでしょう。焦る気持ちはわかりますが、いざ両立生活が始まると、100%産前と同じというわけにはいかなのが現実。なんとか産前と同じような仕事はできたとしても、人脈の開拓や、読書やセミナー参加など自己研鑽に避ける時間の余裕は極端に少なくなるからです。

ここは焦らずに「子育て」という大きな尊い仕事を得たと思ってそれに集中し、そこからの学びを大事にすると考え方をしてみるのはいかがでしょうか。

 

■ マミートラックにはまらないために

そもそも、マミートラックにはまるということは、昇進・昇格に対して遅れをとるまいという視点から見た「罠」。もちろん、出産をした女性も是非、組織で将来的に昇進・昇格を果たして活躍してほしいところです。しかし、それが全てではありません。本当にその仕事で発揮すべきあなたの能力や社会に対して出せる価値、そしてあなた自身の幸せなキャリアとは何かを立ち止まって考えて欲しいのです。

実際に、復職後1~2年は仕事が軌道にのらずに苦しんだママさんでも上司にもっとキャリアを成長させたい旨をアピールし、協力を得て新しい仕事や部署にチャレンジして花を咲かせている人もいます。粘り強く、育児が一番時間的に大変な時期を乗り切り、ペースが遅くなったとしても諦めずに頑張れば、自然とマミートラックから抜けることも可能なのです。

 

20代での出産は体にとっては良い時期ですが、順調にキャリアを成長させるには一工夫が必要。焦らず自分の道を歩みましょう!

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー), 2015年5月29日]

 

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