会社を辞めて自分でビジネスを始めるのは大いに賛成です。自分の好きなこと、得意なことを仕事にしていくのは、世の中に貢献していくことでもあり、自分を満たしていくことでもあるからです。

しかし、会社を辞める前にお金のことを見落としていないか、特にフリーランスを目指している人たちに、次の5つの点について、今一度確認のポイントをお伝えします。

 

■1. 退職金

退職金を当てにして事業を始める方もいると思います。退職金は新卒で入って定年までいると満額もらえますが、勤続年数によって係数をかけるのが普通です。企業によっては退職金が出ない場合もあります。予想していたよりもらえなかった、なかったとならないように、事前にチェックしておきましょう。

 

■2. 社会保険・税金

会社員の場合は、年金・健康保険・雇用保険・所得税・住民税、すべて給与天引きなのでいくら引かれてのか把握できていない人もいるのではないでしょうか。

そして退職後、厚生年金は国民年金に、健康保険は国民健康保険に切り替えになる人も多いのですが、保険料も将来もらえる年金額も変わってきます。準備しておかなければいけない貯金が充分か計算し直してみてください。

 

■3. 融資

事業を始めるにあたって銀行からの融資を検討している場合、事業計画、事業内容、収入などが見られます。会社を辞めてしまってから本当に融資を受けられるのか、実際に窓口に行って相談してみることも必要です。

 

■4. 経費

会社にいるときは、電話やFAX、文房具はタダ同然に使っていました。オフィスの賃料も考える必要がありませんでした。しかし、自分で仕事をするとなると、すべて自分の経費です。考えられる支出はすべて書き出して、いくらかかるのか計算してみましょう。

 

■5. 副収入

そして、ここが一番大事なのですが、会社を辞めるということは定期的な収入が入ってこなくなるということです。貯金があるから大丈夫と思っていても、貯金は取り崩していくもので、収入がない限り殖えません。今持っている資産を運用するなど、自分のビジネスに労力を注げるかつ安定した収入を確保する方法を見つけてください。

 

いかがでしたか? 見落としていることはありませんでしたか? 備えあれば憂いなしです。準備万端で自分の大好きなビジネスをスタートさせましょう。

[執筆:阿部 理恵(ファイナンシャルプランナー&カウンセラー), 2015年5月31日 ]