管理職、リーダー職として働いているあなた。部下のやる気を出すために工夫をしていますか? やる気を出してもらうには、頑張ったこと、やり抜いたこと、チャレンジしたことに対して、きちんと報酬を出すことです。実は、この報酬には2種類あることをご存知でしょうか?

 

■ 報酬は金銭だけとは限らない

一般的に「報酬」ときいた時に思い浮かべるのが、「経済的報酬」だと思います。つまり、成果に対してお金を払うということです。もちろん組織では、成果をきちんと評価し、それに見合う報酬を出しているわけです。あるいは、昇進や昇格も同じ意味の報酬ですね。

それとは別に、管理職のあなた自身が、日々気軽に部下に提供できる報酬というのがあります。それは「心理的報酬」というものです。つまり、頑張った部下に対して、「よく頑張ったね。助かったよ。ありがとう」なとど、認める、褒めるということなのです。

やる気を出してもらう時には、「経済的報酬」だけではなく、この「心理的報酬」がとても大切です。なぜなら、この「心理的報酬」は、相手がこの職場で十分に価値ある仕事をしているということを認めることなので、自己肯定感につながるからです。

 

■ 社会に貢献したい想いを、思い出してもらう

この自己肯定感とは、自分はこの職場で認められているんだ、必要とされているんだ、という感情です。そんな感情をもった部下は、これまで以上に頑張って成果を出すだけではなく、職場に対して貢献しようという気持ちになるので、ますます好循環を生むのです。この職場で働く意義を感じてくれるでしょう。

そうであれば、管理職、リーダー職のあなたは、部下に対して「心理的報酬」を提供することの価値を十分に理解し、日頃からどんどん利用しましょう。特定の部下だけ影響があるのではなく、あなたのチーム全体にも影響します。チームメンバーひとりひとりが、個々の能力を喜んで発揮する際の原動力となること間違いありません。

[執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー), 2015年6月5日]