『日経WOMAN』と日本経済新聞社による、今年の「女性が活躍する会社」ランキングが発表され、資生堂が2年連続1位に。美容部員の働き方を改革し、活躍できる環境づくりに取り組んだことが特徴だとか。女性が活躍できる環境づくり、興味が沸きますね。

 

■ 女性活躍先進企業の悩み

日経ビジネス(※1)によれば、この調査の指標は、管理職登用度・ワークライフバランス度・女性活用度・男女均等度の4つ。美容部員出身の役員がいることからも、以前から女性の活躍に取り組んできたことがうかがえます。1991年、短時間勤務制度を導入、2007年に、短時間勤務者を他の社員がサポートする独自の制度を始めたとか。しかし、通常勤務者の間に不公平感が生まれ、現場に摩擦が出ていたそうです。

そこで2014年から、短時間勤務の美容部員も遅番や週末勤務のシフトに組み込むことを決定。「保育園が見つからない」「夫の協力を得られない」などの悩みには、「自分のキャリアを自分で創る姿勢、自己責任で対応することも大切」と説得したそうです。新制度への移行により退職した美容部員は、1200人中わずか30人だったとか。

 

■ 自分でモチベーションアップ

その後、短時間勤務者には「周囲への感謝の気持ちと仕事の充実感」、通常勤務者には「彼女たちの分まで」との責任感が高まり、「理想的な職場」になってきた感触があるそうです。

ところで、著名な心理学者F.ハーズバーグによれば、仕事の達成感や責任感は、「動機づけ要因」(※2)。これらを糧に、人々はさらに高い業績に向かい、動機づけられるとか。つまり、良い職場環境をつくる要因といえます。一方、「衛生要因」といわれる給与や職場の対人関係などは、たとえ不満足を解消したとしても、仕事の動機づけにはならないそうです。

 

資生堂の例からも、自分で自分を動機づける空気をつくることが、女性が働きやすい、すなわち活躍できる環境づくりのコツだと読み取れます。もし、あなたのモチベーションが下がったときには、仕事で上手くいっている部分を探し、責任を担っている自分を自分で認めてあげて。キャリア・カウンセラーも、あなたの良いとこ探しを手伝います!

[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント), 2015年6月26日]

 

【参考】
※1. 『日経ビジネス』「「育児と仕事の両立」の次へ挑み続ける資生堂がV2」2015年5月25日
※2. 『ダイヤモンドオンライン』「フレデリック・ハーズバーグ 動機づけー衛生理論」2008年3月5日
※写真:elwynn / 123RF.COM、本文とは関係ありません