ベランダガーデニングをしていたり、有機野菜に目がなかったりと、食材にこだわりを持つ人が増えましたね。キャリア・カウンセリングでも時折、「会社を辞めて、自分で安全な野菜を作る、それを仕事にしてみたい。でも…」とお聴きします。家族が農業を営むわけではなく、仕事を想像できず不安なのだとか。そんなあなたに、情報提供です。

 

■ 専門機関への相談で道が開く

読売新聞の記事(※1)によれば、農家出身でない女性が就農する例が増えているとか。記事に登場したAさんは、体験農園で野菜栽培を習ったのを機に、仕事として農業を考えるようになったそう。自己資金を250万貯め、農家で1年以上の研修を受けた後、農地を借りて一人で昨年スタート。まだ収入は少ないため、近隣の農家を手伝っているとか。

その際、活用したのが、全国新規就農相談センター(※2)だそう。農業従事者による全国規模の団体で、各都道府県にあり、平日の10時~15時まで相談できるようです。(要電話予約)。研修先の農家も紹介して頂いたそうですよ。

 

■ 収入と体力の不安の打開策

ところで、農林水産省の調査(※3)によれば、39歳以下の新規就農者数は約15,000人。そのうち女性は3,330人で、4人に1人の少数派。前述の新聞記事に登場した専門家によれば、女性が体力面に不安を感じる、女性に農地を貸すのをためらう農家の存在を指摘します。女性の新規就農者数が少ない理由は、女性の中にも外にもハードルがあるからなのでしょう。

しかし、前述の調査によれば、新規就農の39歳以下の女性の4割が新規雇用就農者。つまり、7カ月以上常用雇用される形での、農業スタートです。農業って、自営業ばかりではないのですね!

 

新聞記事には、農業関連の就活イベントに参加したことがきっかけで農業法人に中途入社し、農業を始めた女性も登場。農作業のほか、出荷作業や販売にも関わり、顧客とのやりとりにおける気配りが好評なのだとか。

会社員時代の経験や、消費者でもある視点が、農業にも活かされているのでしょう。新しい職種に就いても、過去の経験がきっと活きる。やりたい気持ちがあるのなら、その分野に関わる人や情報が集まる場所に足を運ぶことが、チャンスを掴むコツ。話を聞いてから、思い直したっていいのですから。あなたの「やりたい」を応援しています!

[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント) , 2015年6月18日]

 

【参考】
※1. 『読売新聞』「新規就農 正解ない面白さ」2015年5月19日
※2. 『全国新規就農相談センター』相談窓口
※3. 農林水産省「農林水産統計」平成25年7月26日公表