政府が毎年6月に発表している「男女共同参画白書」の最新概要(※1)によると、15~64歳の女性の、昨年の就業率は63.6%と、過去最高を記録したとのことです。白書は、「潜在力としての女性の力は大きく、今後女性が家庭や地域、職場などで能力を発揮できる環境整備の推進が必要」としています。

 

■ 「ワーキングマザーが多い=大都市圏」はイメージに過ぎなかった!?

育児と仕事を両立しながら働くママも増えている昨今。とはいえ、待機児童問題や保育所の慢性的不足などは依然深刻で、さまざまな課題や対策が日々議論されています。首都圏で暮らし働く筆者は、こうしたニュースが実に身近です。「こんなに保活(※2)が大変なのも、都市部は働くお母さんが多いからだ」と思っていました。ところが、そんな「都市=ワーキングマザーが多い」というイメージを覆すデータが先日、発表されました。

 

■ ワーキングマザーが多い地域は日本海側に集中!

F47求人サイト合同委員会が総務省の統計データを研究した結果によると(※3)、ワーキングマザーが多い地域は、日本海側に集中していることがわかりました。内訳は下記。

第1位 島根県
第2位 山形県
第3位 福井県
第4位 鳥取県
第4位 富山県

意外なのが大都市圏のランキング。最下位の47位はなんと神奈川県というから驚きです。ちなみに、ワースト5はほかに兵庫県、埼玉県、大阪府、千葉県と続き、東京都も40位と少ない結果に。

 

■ キーワードは、三世代同居!?

ランキングで上位だった山形県、福井県、鳥取県、富山県は、「3世代同居率」が高い都道府県ランキングでもトップ5にランクインしています(島根県は13位)。3世代同居は、祖父母による育児や家事のサポートのメリットがあり、子どもがいても共働きがしやすい環境にあると考えられます。都市部は3世代同居率が低く、核家族化が進んでいるところが多い上、待機児童問題なども山積していることから、ランキング結果は頷けます。

 

いかがでしたか?

晩婚化の影響で両親も高齢になっている背景、なかなか祖父母だけに育児をお願いするのは難しいのも事実ですが、いずれにしても、女性が産み働き続ける上では、自分たちだけで工夫をするのは限界があります。「働く」を持続可能なものにするには、周囲の人の力を借り、上手に巻き込んでいくことが大事だといえそうですね。

[執筆:渡辺 さちこ, 2015年6月22日]

 

【参考】
※1. 内閣府「男女共同参画白書」2015年6月
※2. 保活…子どもを保育所(園)に入れるために保護者が行う活動のこと
※3. 『47求人.com』「はたらくお母さんが多い都道府県はどこ?」,総務省「平成24 年就業構造基本調査」を基にしたインフォグラフィック
※ 『福井新聞』「働く女性の割合63・6% 過去最高、共同参画白書」2015年6月9日
※写真: brainsil / 123RF.COM、本文とは関係ありません