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30代40代、派遣で働くのは損? メリット・デメリット比較
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30代40代、派遣で働くのは損? メリット・デメリット比較

みなさんは派遣社員で働くことについてどう思いますか? 筆者のもとには「派遣ではなく正社員で働きたい」「派遣だと何だか不安」という人も多く相談に来ます。果たして派遣社員として働くのは損なのでしょうか?

 

派遣社員で働くメリットの部分とは?

一般社団法人日本人材派遣協会の調査(2015年1月)では、派遣社員で現在働いている人の7割が30代~40代で、当面は「時間が自分に合い、給与や仕事内容も合っているから派遣の仕事でよい」と考えている人が多いという結果が出ています。確かに正社員よりも残業が少なく、パートよりも時給が高い、ある程度プライベートにも余裕のある生活が送れるでしょうし、仕事内容も正社員の時と違って明確で、事前に「こんな仕事なんだな」と理解して働くことができます。一概に損な部分だけではなく、メリットもたくさんありますよね。

 

派遣の仕事にはやはりデメリットも

では、将来はどうでしょうか? 同調査では「数年後には正社員を希望」の人が45%と約半数近くを占め、第1位です。理由のトップは「雇用が安定しないから」。現在派遣社員で働く人の50代、60代は数%となっています。年金支給までずっと働き続けたいと思う時、有期で仕事の期間が通常終わる派遣では次の仕事があるか不安定なのは確かですね。みなさんは将来どんなライフスタイルを送りたいですか? 仕事をいつまで続けたいですか?  それによって派遣の仕事を選んだほうがよいかどうかは違ってくるでしょう。

 

派遣で働く間もスキルアップに動こう!

今は派遣で働くとしても、受け身で来た仕事を日々こなすだけ、というやり方をしていると、将来50代以上になったときオファーがぱったり来なくなるかもしれません。スタッフ職の役割が多い派遣社員には「指示する仕事をきちんと遂行して欲しい」と考えている企業が多数のため、キャリアが多くて年齢が高い人は「使いにくい」と思う場合も多いのです。

では、どうしたらいいのでしょうか? 長く働きたいのなら、できるだけ自分のスキルを高める努力をすることです。派遣で働き続けるにしても正社員に転職するにしても、能力が高い人は仕事を得られやすいです。PCスキル、経理の資格、語学スキルなど積極的に自ら能力開発を続けていきましょう。意識してレベルの高い仕事をしていくことで、派遣会社からの評価も高くなり、きっと仕事の依頼が増えていくはずです。

[執筆: 渡部 幸(コーチ/キャリアコンサルタント ) ]

 

【参考】
※一般社団法人日本人材派遣協会「派遣社員WEBアンケート調査」2015年1月27日
※写真:Dmitriy Shironosov / 123RF.COM、本文とは関係ありません

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