夏の強い太陽光のもと、明るい戸外から室内に入る時、それが照明が落とされている部屋の場合、一瞬ですが視野がぼやけたり何も見えなくなる時がありませんか? これは、視細胞の明るさへの対応がシフト・チェンジしている時なのです。

網膜の一番外側にある2種類の視細胞、錐体(すいたい)と杆体(かんたい)の働きを知ることで、急な明るさ・暗さによって物が見えづらくなる不安を解消し、思いがけない事故も回避する事が出来ます。

 

■ 視細胞の役目

  • 2つの「順応」システム

暗がりから明るい場所へ出る時には錐体が機能する明順応が起き、物の色と形がはっきりわかるようになります(※)。暗い場所への移動で目の前が真っ暗になる時は、その逆の状態で杆体が機能し、暗順応が起きます。

いずれも明るさのレベルに対する順応で、目が慣れると次第に物が識別出来るようになります。人の目は、視細胞レベルでこまめな対応を行うことで明と暗に対応しているのです。

  • 夕方に起こりやすい事象

夕方はドライバーからは歩行者の確認が遅れるなど、事故につながりやすい魔の時が発生します。これは、昼間の明るい時に見えていた波長の長い赤い色がくすんで見え、短波長の青が明るく見えるという「プルキンエ現象」が関係しています。薄暮の頃は日中と比べ、明るさだけではなく色の見え方も変わるという注意も必要です。

 

■ 夏のオシャレと視覚

このように、視細胞は環境や季節、時間による変化に対応し、生活にも影響を及ぼしていることがお解りいただけたでしょうか。

夏は日差しは室内と屋外での明るさのコントラストも大きく、紫外線を防ぐと同時に、急激な明るさと暗さへの対応策にサングラスの使用がおすすめです。グラスに薄い色が付いているものは、真っ黒の物に比べて光のぎらつきをソフトに押さえてくれます。サングラスを外した時には今までの見え方と、実際の光とのコントラスト差が少ないので安心です。

 

印象もクールに変えてくれるサングラスで、ファッションにも新たな雰囲気を楽しむことが出来ます。夏の「光」の状態を知り、目の健康を守りながらオシャレに快適に過ごしましょう!

[ 執筆:桜井まどか(美エイジング(R)心理カウンセラー), 2015年7月11日]

 

【参考】
DICカラーデザイン株式会社 『COLOR&EYE』「視覚(眼)の構造と機能」