筆者が行っているセミナーでは、ストレス対処法など自分のココロの扱い方を学んでいただくだけではなく、身体の扱い方も学んでもらいます。なぜなら、心と身体はつながっているから。心をほぐしたい時は、身体をほぐすことの重要性を知ってもらえるよう工夫をしています。

 

心の状態が身体の状態に影響している事実

例えば、うっすらと目を閉じて、両脚を肩幅に広げ力を抜いて立ってもらいます。その時に「嬉しいこと、楽しいこと、好きなこと」を自由に考えてもらいます。次に同じ状態で「辛いこと、悲しいこと、嫌いなこと」などを自由に考えてもらうのです。そして楽しいことを考えていた時の自分の身体の様子と、辛いことを考えていた時の様子とを比べてもらうのです。

感じ方は人それぞれ。正解はありません。が、多くの方が、楽しいことを考えていた時には、「自然と笑顔になり顔も上向きになり、リラックスできる」などとお答えになります。一方で、辛い時の身体の様子は、「肩に力が入る、眉間にしわがよる、顔が下向きになり呼吸も苦しくなる」などとおっしゃいます。

 

心の状態はそのままで、身体を整えよう

心の状態が、そのままダイレクトに身体に影響しているのですね。心の中が不安やイライラや自信のなさなどのマイナス感情に支配されてしまっているような時、心の中で湧き上がってくる感情は、一旦そのままにして、身体に意識を向けていきましょう。

身体を整えるとは、あえて「深呼吸をして力を抜いてみる」「笑顔になってみる」「意識して顔を上げ胸を張って堂々と歩いてみる」というように、楽しいことを考えていた時の身体の状態に近づけるということです。

あるいは「ウォーキングをしてみる」「ガーデニングをしてみる」「ストレッチをしてみる」「お子さんと一緒になって遊ぶ」などと手先や身体を動かすことをしてみてください。

 

身体が整うと悩みが解決する! とまではいかなくても、「もうちょっと頑張ってみよう」とか「なんとかなるかな」などと考えられるようにもなりますよ。ぜひやってみてくださいね。

[執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー), 2015年7月13日]

 

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