7月からTBS系TVでドラマ化としてスタートした『37.5℃の涙』。働くママはもうチェックしたでしょうか? このドラマは、働くママのお子さんが熱を出して保育園に行けない時に子どもを預かる“病児保育士”を主人公に、働く親と子どもの様々な物語が描かれたお話。原作漫画(※1)も非常におもしろく、働くママ必見です! 今回は、この作品からの学びやチェックポイントをお伝えします。

 

■ 知られざる“病児保育士”の存在

子どもが熱を出してしまった時に、祖父母にヘルプが頼める環境があると良いのですが、そうではない場合は、親が仕事を休むのか、数少ない病児専門の保育施設に預けるか。さもなければ、病児でも見てくれるシッター、つまり病児保育士に預けるという選択肢もあります。この分野では、NPO法人フローレンスさんが第一人者で、この漫画やドラマの舞台にもなっています。一部のシッター会社では、病児でもみてくれる会社もでてきており、筆者も娘が水ぼうそうで1週間近く休んだ際には、お願いして本当に助かりました。

 

■ 働く親が一番葛藤する瞬間が「37.5℃」

一般の保育園では、子どもの体温が37.5を超えると、体調不良とみなされ、預かってもらうことができません。登園の際は、朝、体温を計って連絡帳に記入する必要があるので、ごまかすことはできません。しかし、寝起きよりも少し時間がたってくると37℃台の前半まで下がることもあり、なんとか保育園に行けないかと何度も計り直すという経験がある方も多いかと思います。そのくらいヒヤヒヤな瞬間でもあるわけです。

いざ、37.5℃を超えていたら、そこから誰が仕事を休むのか検討、祖父母、もしくは病児保育施設が空いているか電話をかけ……とそこから戦争のような調整が始まりますが、“病児保育士”を派遣してくれる団体と契約していれば、ほぼ確実に自宅での看病をお任せできます。

 

■ 子どもの病気が親との絆を見直すきっかけに

『37.5℃の涙』で描かれる世界には、病児保育のリアルなケーススタディが満載なわけですが、病気のケアのみならず親子のコミュニケーションの大切さであったり、親が職場で肩身の狭い思いをしながら病気の子供の世話を抱え込んで苦しむ姿も描かれています。とにかく熱があったら“病児保育士”に預ければいいということではありませんが、子どもが病気の時は、母親が看るべきという価値観が日本では非常に強いため、誰かの手を借りることに「母親失格」などと思わず、協力を求めてもよいのではないかと思います。

働くパパ・ママはもちろん、これから妊娠・出産するプレパパ・ママもこの作品で仕事と子育ての両立を考えてみてはいかがでしょう。

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー),2015年7月28日]

 

【参考】
※1. 椎名チカ(2014)『37.5℃の涙』小学館フラワーコミックス
※ 児童福祉法では「保育所」の表記が本来の名称ですが、一般的ではないため、本記事では「保育園」と記載しています。