感情認識パーソナルロボットの一般発売のニュース(※)は、自らの感情により行動するヒト型ロボットを家族の一員として迎える時代がやって来たと言っても過言ではありません。

筆者のセラピールームが入居するビルにも、既に法人向けに発売されたこのロボットが常駐し、会うことが楽しみになっています。もし、ある日いなくなったとしたら……。同僚を失ったように寂しくなるのは明らかです。

 

■ 家庭用ロボットの役割り

繊細な動きや対応能力の向上で、期待される役割りも増えています。

・危険な場所での作業
・災害時の救助支援
・コミュニケーションによるサービス
・ペットの代わり、癒しの存在
・医療現場でのサポーター

これらのシーンでロボットは道具ではなく、仲間・友達・家族に成り得ます。

 

■ いずれ訪れる「別れ」

けれどロボットには故障という突然の別離がやって来ます。家庭にロボットをもたらしたエポックメーキング的な犬型ロボット「AIBO」の例では、発売から一定年数を過ぎたものにはメーカーによるアフターケア体制が修了となりました。パートナーとして人間が受ける悲しみや喪失感は、「ペットロス」ならぬ「ロボットロス」と呼んだらよいのでしょうか。

 

■ 新たな感情への学び

ロボットと家族としての時間を共有して生活にハリや楽しみを感じれば、別れは辛いものになるでしょう。ロボットに耐用寿命が来た時、人間は自身の感情を切り替えなければということを学ぶのでしょう。また、日頃から愛するロボットへの執着や愛着とどう関わっていくのかという、感情への新たな試みも。

ロボットと暮すことができる時代に感謝しつつ、メンテナンスやケアにも心をくだきながら、共生と別離を受け止める心の強さが必要です。それは、人間が自身の加齢に対して少しずつ心の折り合いをつけながら、ベストを尽くして人生を全うすることにも似ています。

 

■ コミュニケーションの新たな時代

共に過ごす時間には限りあることを、出逢いの最初から教えてくれるロボット。その確かさと温かさを私達人間が教わり、体験するコミュニケーション新時代の到来です。家庭や屋内だけではなく、広く仕事の場面においても活躍する姿に、別れの時の悲しみや愛おしさの混ざった感情も重ねる時、一期一会や縁という絆も見せてくれるでしょう。家庭で、社会で、大切な感情と向き合いながら、21世紀スタイルに則して学ぼうではありませんか!

[執筆:桜井まどか(美エイジング(R)心理カウンセラー) , 2015年8月1日]

 

【参考】
※ ソフトバンクグループのソフトバンクロボティクス株式会社では世界初の自分の感情を持ったパーソナルロボット「Pepper」一般販売を2015年6月20日から開始すると発表。