先日、そろそろ妊娠を考えているという33歳の女性から、あるご相談を受けました。

「妊活にベストタイミングってありますか? 高齢出産ギリギリの年齢だし、産むならそろそろかなって……。でも今の職場にいる以上、もう少しキャリアを積んでおかないと復帰してもマミートラック行きだと思うんです」。

「仕事か妊娠か」は、答えのない究極の選択。なぜこんなに難しい二者択一に迫られるに至ったのか、よくよく話を聞いみると、友人と先輩からこんなアドバイスがあったそうです。

「少なくとも今のプロジェクトで成果を残してからのほうがいいよ。実績を残した社員に、会社は不利な人事はしないはずだから」

「4月に産めば、保育園の0歳児入園が有利。1年しっかり育休を取って4月入園できるから。もう7月だし、早いうちに妊娠よ!」

タイミングの早い遅いはあるものの、どちらの意見もかなり計画的で、「赤ちゃんは授かり物」という神聖さからは逸脱しています。きっとこの方々は、その方法で結果的に「うまくいった」のだと推測しますが、望んでもなかなか我が子を抱けなかった筆者からすると、本当にそんな計画どおりいくもの? と疑問視してしまいます。

 

■ 思い通りにいかない人生を楽しむ覚悟で

実績を出してから妊娠しても、自分より優秀な人が現れてポジションを持っていかれたら? そもそも、実績が残せるのはいつ? その間に妊娠力が低下してしまうかもしれないし、子どもが産まれて保育園に通わせたところで、お迎えの連絡は日常茶飯事かもしれません。

キャリアも妊娠のタイミングも、あれこれ設計しすぎてパンクしそうになっている女性は、今回のご相談者以外にもたくさんいるのではないでしょうか。筆者自身もそうでしたが、真面目な人ほど一生懸命プランニングしてしまうので、自ら二者択一の世界に落ちて、身動きがとれなくなっているケースもあるのです。どんなに計画しても、不慮の出来事は計り知れませんし、リスクを挙げたらきりがありません。計画するな、ということではなく、あくまでも二者択一で考えすぎないということ。思い通りに行かないことがあっても、それを楽しむゆとりを大事にしたいものです。

 

■ 日常的にアンテナを張り、心身のメンテナンスを大切に!

とはいえ、人生に迷いはつきもの。どの方向に進むか迷ったら、まずは自分がなりたい姿を具体的にイメージしてみてください。世の中には大好きな仕事を諦めずに、イキイキ働いているママもたくさんいらっしゃるので、社内外でそうしたロールモデルを見つけて接点をもっておくのもいいですよ。アンテナの感度をいい状態で維持しておけば、自然とベストなタイミングでご縁はやってくると思います。あとはそうした出会いやご縁をしっかりと「貯金」しておいてくださいね。

 

妊活は、意思をもって授かるための日々の小さな努力の積み重ねだと思いますので、心身のメンテナンスをしっかりして来るときに備えてくださいね。

[執筆:渡辺さちこ, 2015年8月6日]