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「ほこりじゃ死なない」!? 夏の、子ども咳にご用心!
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「ほこりじゃ死なない」!? 夏の、子ども咳にご用心!

働くママにとって一番手が抜ける家事、それはお掃除。“ほこりじゃ死なない”はワーママの合言葉として語られることもしばしばですが、夏の時期、ほこりをあなどっていると思わぬ子どもの病気につながることも。この時期、お子さんの咳がなかなか治らない……という方はいませんか? それはただの夏風邪ではないかもしれません!

 

■夏は家の中のほこりにご用心

高温多湿の日本の夏は、肺炎を引き起こす恐いウィルスの温床になる可能性大。夏風邪に似た症状の病気としては、マイコプラズマ肺炎、夏型過敏性肺炎などがあります。これらの病気は、子供もかかりやすい病気であるため、親子で感染してしまうこともあるので注意が必要です。

・マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマという微生物が原因の肺炎で、赤ちゃんには少なく、学童期の子供に比較的多く見られます。熱は出るものの、高温にはならずに微熱が続くケースも。

・夏型過敏性肺炎

特にエアコンの中の湿気やほこりを好むトリコスポロンというカビが原因で、夏の間だけ症状が現れます。発熱や咳の症状が出るため夏風邪と思って見過ごしてしまいがちです。エアコンだけでなく洗濯槽や風呂場などカビがたまりやすい水回りの掃除をしてできるだけ家の中にカビをためないことが重要です。

筆者の5歳の娘も微熱と咳が1週間以上続き、心配しましたが病院では上記のような病気の診断には至らずなんらかのウィルスによる呼吸器の風邪ということでした。お子さんのしつこい咳には上記以外にも様々な病気の可能性がありますのであなどれません!

 

■ 光化学スモッグ情報もチェック

もう一つ気をつけたいのが、“光化学スモッグ”。光化学スモッグは、風速が小さく大気の状態が安定していて、正午前後に2時間以上の強い日射があり、気温が24℃以上である場合に発生しやすくなります。つまり、夏の暑い正午前後によく発生するというわけです。光化学スモッグが原因となる症状としては、目や喉の痛みの他、発熱や咳も引き起こします。

筆者が病院を受診した際にも、都内は空気がキレイとは言えないので光化学スモッグが発生しやすい時間帯に注意するようアドバイスいただきました。光化学スモッグは東京都が発生の状況を随時発信していますので真夏の外出の際は参考にするのも子どもを守る手段ですね。

 

働くママにとって、ほこりやカビをためないための掃除は頭の痛い問題です。エアコンなど大変な掃除は家事代行サービスなども利用し、上手に子どもを病気から守りたいものですね!

[執筆:藤崎 葉子(キャリアアドバイザー)]

 

【参考】
※1. 『学研』「赤ちゃんと子どもの病気とホームケア」
※2. 『ライブドアニュース』「エアコンが引き起こす「夏型過敏性肺炎」」2015年6月22日
※3. 『gooヘルスケア』「光化学スモッグ障害の症状や原因・診断と治療方法」
※4. 東京都光化学スモッグ情報

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