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産み働き続けるために、準備しておきたい3つの“貯金”
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産み働き続けるために、準備しておきたい3つの“貯金”

女性にとって、ライフイベントは働き方や生き方そのものを考えさせられる大きな転機。OZmallの調査(※1)によると、出産後も仕事を続けたい女性は76%。女性活用が叫ばれ、働き続けたい人も増えてきている今日ですが、一方で、将来の子育てと仕事の両立に不安を感じている未妊女性は少なくありません。そこで今回は、やりがいを持って働き続けるために準備しておきたい3つの貯金についてお伝えします!

 

■ 働きやすさのバロメータは「条件面」にあらず!?

出産後も働きやすい仕事というと、どんな職種をイメージしますか? 士業など資格を持って働く選択肢を除けば、オフィスワーク(事務職)を希望する人が多いようです。筆者が携わった企業研修でも、20代の未婚・未妊女性の約半数が、事務職へのキャリアチェンジに「興味あり」と答えていました。事務の求人は他の職種に比べ「日中5時間だけ」「週3~4日」「残業少なめ」などの希望が叶いやすいため、出産後に再就職先を探すママからも人気があります。

とはいえ、この事務職。育児と両立したい人全てにとって働きやすいわけではありません。「条件面だけで仕事を決るのはリスクが大きい」。筆者は研修で必ずこうお伝えしています。仕事自体への興味があるか、自分の強みを活かせるかどうか。こうした視点が曖昧なまま仕事に就くとミスマッチがおこる可能性が高くなり、早期離脱にもつながりかねないからです。

 

■ママにこそ、やりがいは大切!

育休取得後に復帰したママからよく聞かれるのが、「この仕事、子どもを預けてまでやる仕事かのかな……」というジレンマです。産前に所属していた第一線から一転、未経験のバックオフィスに配属が変わり、補助的な仕事をこなす毎日に「モチベーションが保てない……」と苦悩するママは少なくありません。

出産後は、望む望まないに関わらず、多くの女性が一定期間、働き方をセーブせざるを得なくなります。事前に「○○といったらあの人!」と顔を思い出してもらえる武器があると、復帰後はもちろん、再就職にも効果的。戦力として期待され、強みを活かして働ける方がやりがいを感じやすく、両立を長く継続していけます。子どもと離れて頑張るママだからこそ、「やりがい」というガソリンは重要です。働きやすさは目先の条件面よりもやりがいを重視し、産前から実績をつんでおくことが大事です。

 

■産前の貯金は、「キャリア」「ご縁」「お金」をセットで!

  • 「キャリア」の貯金

自分の得意な仕事を作っておく、成果を残すなど、実務上で錆びないスキルを養ってきましょう。資格取得はそれだけでは武器になりにくいので、実地で資格を活かした経験があると良いです。

  • 「ご縁」の貯金

筆者の経験ですが、仕事の方向性で悩んでいたとき、偶然社外の方と再会し、それが思わぬ形で次の仕事につながった経験があります。社内外の人と積極的に交流し、多様な価値観に触れておくのも貯金になります。

  • 「お金」の貯金

ライフイベントは突然訪れるもの。結婚や妊娠はもちろん、筆者のように不妊治療をすることになっても、まとまったお金が必要に。急な出来事にもするりと対応できるだけの現金があると安心です。

 

いかがでしたか? 女性こそ中長期的な目でキャリアを見据え、ライフイベントが訪れる前に、できる限りの貯金をしておきたいものです。

[執筆:渡辺さちこ]

 

【参考】
※1. 調査は、OZmallによるインターネット調査(2015年6月)に基づく。引用元:『OZplus』「巻頭特集“母の私”と“働く私”、ふたつで輝く!今、考えておきたい「出産」と「仕事」」p.18~19 、2015年7月発行、スターツ出版
※ 写真:leungchopan / PIXTA、本文とは関係ありません

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