あなたの職場にこんな人はいませんか?

「○○さん、先日頼んだ書類の作成は、もうできていますか?」
「すみません、まだです」
「えー! 期限は明日だけど大丈夫?」
「すみません、ちょっと明日までは無理そうです」
「どうするの? 頼んだときは大丈夫って言っていたじゃない」
「すみません、すみません……」
「いつも、すみませんばかり言わないで!」

今回は、このように謝り続ける“困った人”にはどう対応すればいいのか、お伝えします。

 

■ 謝り続ける本人の考えとは?

「すみません」と言い続けるばかりで何も改善しない。周囲はその人の尻拭いをしなければならないので、迷惑を被ることも多い。相手をイヤな気持ちにさせてしまっても、いつも謝ってばかりいるような人がいます。

本人は、一体どのように考えているのでしょうか?

実は、本人も気づいていないことが多いのですが、毎度毎度、このようなことを続ける人は、自分にメリットがあるために、この行動を取っています。謝り続けていれば、大変なことや面倒なことは自分がやらなくて済むし、謝っていれば、他の人が自分に関わって構ってくれます。決してプラスのコミュニケーションではありませんが、マイナスであっても、相手が自分に関心を向けてくれることを望んでいるのです。

 

■ 職場の困った人に、どうすれば対処できる?

このように、相手がイヤな気持ちになって毎回終わるようなやり取りのことを、交流分析という心理学では“ゲーム”と言います。

本人は無意識かもしれませんが、他の人にゲームを仕掛けていますので、お勧めの対処法は、「相手にしないで、冷静に対応すること」です。あなたが頭にきて怒ったり、どうしようかとパニックになるのは、“困った人”の思う壺。次のいずれかの方法を試してみましょう。

「すみません、明日までにはちょっと無理そうです」と言われたら…

・(穏やかに)「この前も直前でそう言っていたよね。できるところまでは自分でやってね」と言い、できるところまでは自分で実行させる。
・(冷静に)「自分でできると言ったのだから、責任を持ってやってください」と言い、手伝わない。
・今回は手伝うが、話し合う機会を持って問題点をはっきり指摘する。

 

“困った人”は毎回毎回、周囲に甘えています。このゲームを終わらせることが本人の成長につながるので、一度は本人に痛い経験をさせることも必要なのです。

[執筆:渡部 幸(コーチ/キャリアコンサルタント), 2015年9月24日]

 

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