子供が社会人になってからも実家住まいの場合、生活費を入れるのが当然と思う親は多いでしょう。月額にいくら生活費を入れているか、20代の社会人550人を対象にしたアンケートがあります(※)。その結果、一番多かったのは0円の26.8%。つまり4人に1人は生活費を全く入れていないことになります。次に多かったのは18.4%で金額は3万円。1ヶ月といっても平日はほとんど不在のため、光熱費、食費についてもトータルでこのような金額が出てきたのではないでしょうか。

 

■ 娘の生活費をあてにする母親

生活費の金額はどのように決められるのでしょうか? 親と話し合いの上、決定するというのが一般的と思われますが、この生活費をめぐって母娘でトラブルになることも。母娘関係改善カウンセラーの筆者のもとには、そんな娘さんからの相談が寄せられます。中でも一番多いのは、親から必要以上に生活費を要求されること。親の収入が少なく、学生時代からバイト代の一部を生活費として渡していたという人もいます。しかし、親にまとまった蓄えや年金があるにもかかわらず、母親から常に生活費の増額を要求される人もいます。

都内に両親と暮らすA子さんはIT企業に勤めており、早朝出勤、連日残業、週末出勤も多く家で食事をとることはほとんどありませんが、生活費は入れています。しかし母親は「A子からもらう生活費だけではやっていけない」と文句を言ってくる。父親は定年退職後もアルバイト収入がありますが、母親はとにかく「足りない」の一点張り……。

実はこのような母親のケースでは、意外な理由がある場合も。それは、娘に一人暮らしをさせたくないため、資金を貯めることができないよう生活費を多く入れさせるというものです。例えば、夫と不仲で夫婦だけの生活になるのは絶対嫌だとか、結婚するまで娘は実家で暮らすのが当然という親もいます。

 

A子さんの場合は前者だったのですが、家を出る予定はないとはいえ、生活費の増額は抵抗がありました。そこで、家計の見直しを手伝うという名目で光熱費の領収書などすべてチェック。母親の無駄な支出が明るみになり、買い物症候群の疑いがあることもわかりました。

母親に言われるがまま生活費を払っていると思い当たる人は、一度家計を見せてもらうこと。それを基に、妥当な金額について話し合うことをおすすめします。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー), 2015年10月27日]

 

【参考】
『SUUMOジャーナル』「実家暮らし派に聞いた! ズバリ、家にいくらお金を入れている?」2015年7月24日
※ 写真: mariok / 123RF.COM、本文とは関係ありません