変な質問と思われるかもしれませんが、名刺交換の時、相手の方に自分の名刺を何枚渡しますか? 会社の名刺、という方が多数派かもしれませんね。ところがいま、本業とは異なる「二枚目の名刺」を持つことが、働き方を考える上でのキーワードになっています。今回は、働く女性にも関係の深い二枚目の名刺の効果について解説します。

 

■ 2枚目の名刺とは

2枚目の名刺とは、本業以外で社会とつながる顔をもって活動すること。一橋大学の米倉教授は、著書『2枚目の名刺 未来を変える働き方』(※1)において、本業以外の2枚目の名刺を持つことで、働きがいや生きがいを見出そう! と、幅広い年齢層のビジネスパーソンに呼びかけています。

例えば週末限定でネットの通販サイトを運営したり、趣味のパン作りや着付けを講師として教えることも、本業以外で社会とつながる立派な活動です。ただ、日本では副業を禁止している企業も多いため、2枚目の名刺という文脈では、本業の専門スキルを活かして平日の夜や週末だけNPOの活動をボランティアでサポートする、という例で語られることが多いようです。

 

■ NPOでの活動が自分をバージョンアップさせてくれる

社会貢献活動を行うNPOには、崇高なビジョンはあるものの、人やお金、スキルといった経営資源が乏しく、助けを必要としている組織が少なくありません。企業などで培ったITやプロジェクト管理などの専門スキルは、NPOでは大変重宝されます。それによって自分の仕事の価値を見直したり、自己肯定感を高めることができます。また、企業とは全く異なる組織で働くことで、自分の視野や世界が広がることを実感するでしょう。さらに、そこでの異なる分野の人たちとの出会いや経験が、新たなキャリアの入り口になるかもしれません。

興味のある方は、NPOとのマッチングを代行してくれる中間支援団体に登録してみてはいかがでしょうか? 社会人とNPOをつないでくれる中間支援団体としては、NPO法人二枚目の名刺(※1)や特定非営利活動法人サービスグラント(※2)が有名ですよ。

[執筆:椎葉 怜子(働き方コンサルタント/キャリアカウンセラー), 2015年10月11日]

 

【参考】
※1. 米倉誠一郎(2015)『2枚目の名刺 未来を変える働き方』講談社新書
※2. NPO法人二枚目の名刺
http://nimaime.com/
※3. 特定非営利活動法人サービスグラント
http://www.servicegrant.or.jp/
※ 写真:YsPhoto / PIXTA(ピクスタ)、本文とは関係ありません