「渡部さんのような仕事に就きたいです。どうすればなれますか?」筆者のところにキャリア相談に来る方から、このように尋ねられることがあります。2015年9月、勤労青少年福祉法等の一部を改正する法律が可決され、認定資格である標準レベルキャリアコンサルタント(以下、略して「CC」)の国家資格化が決定しました。今回はCCの仕事に就くために役立つ情報や、今後の展望についてお伝えしたいと思います。

 

■ CCの仕事、働き方と動向

CCの仕事は就職、転職の相談支援だけではなく、人生全体のキャリアの計画を立てるサポートをしたり、中学高校生などに対して、働く姿勢や役立つ職業情報を提供したり、企業内で働く人が活き活きと目標に向かって仕事ができるように制度や環境改善のサポートをすることなども含みます。

CCが働く場所や働き方には、大きく次のようなものがあります。

  • ハローワークなど公共団体
  • 大学や専門学校
  • 人材紹介会社や派遣会社
  • 企業の人事部門
  • 独立し、大学、企業などの研修や相談業務を契約で請け負う

国家資格化する今後企業内での資格の重要性がより増すでしょう。また、大学や専門学校だけではなく、中学高校、更に小学校でもキャリア教育の必要性が拡大することが考えられます。

 

■ CCの仕事に就くためには?

新卒でCCの仕事に就く方はそう多くありません。現在正社員でこの仕事をするためには、人材系の会社に入社するか、人事部門で人材開発の仕事に配属される必要がありますので新卒者にあまり機会がないのです。仕事内容的にも様々な職業経験や社会経験が大きく役立つため、キャリアを積んだ人がより求められる傾向があります。

つまり、どんな仕事をしていても、今後CCに就ける可能性はあると言えます。今は認定資格がなくてもCCを名乗り、実質その仕事をすることはできますが、今後は厚生労働省から委託された団体が実施する資格試験に合格した方が、名乗るようになっていくでしょう。

 

この仕事のメリットの1つは、年齢やキャリアを重ねても仕事に就きやすい点だと筆者は考えます。もし将来的にCCを志望するなら今の仕事にしっかりと取組み、多くの人の相談や話を聴く機会を意識して作りましょう。この仕事は、正社員での雇用は少ないのが現状です。自分が重視するのは正社員として働くことか、専門家として自分で仕事を取り、プロの仕事をしていくことか、よく考えて進む道を決めることをお勧めします。厚生労働省のサイトなどで今後の動向を見守りましょう。

[執筆:渡部 幸(コーチ/キャリアコンサルタント), 2015年10月14日]

 

※写真:peus / PIXTA(ピクスタ)、本文とは関係ありません