皆さんは普段、職場で苦手だと感じる人、あるいはお客様や取引先などで苦手だと感じる人に対して、どんな対処をしていますか。「必要最低限、接するように心がけている」とか「挨拶だけはきちんとするようにしている」など何らかの工夫をしているのではないでしょうか。

 

■ 苦手な相手と仲良くなる必要はありません

カウンセリングを通じて筆者が感じているのが、女性の場合は、苦手な相手ともどうにか気持ちよく、仲良くしていきたいと考えている方が多いということです。ですが本来は、仕事場ですから苦手な相手を無理に好きになることも、仲良くする必要もありません。

確かに、身近に苦手な人が存在していることは、あまり心地が良いものではありませんよね。しかし、そもそも職場で気の合う人とだけ付き合うわけにはいかないので、そのあたりは割り切った方がよいと思います。適度な距離を保ちつつ、あまりストレスを感じないような工夫ができれば良いですね。

 

■ 仕事が終わったら心の距離をとる工夫を

この場合の「適度な距離」というのは、“心の距離”のことです。お仕事帰りに相談を受けることが多いですが、筆者が感じるのが「仕事が終わってからも、心の中が苦手な人のことでいっぱいになっているご様子」ということ。相手の怖い表情やきつい言動などが、ずっと心に残っているんですね。

そんな時にいつもお薦めしているのは、心の中にどっしりと居座り、存在が大きくなっている苦手な相手との距離をとること。つまり相手と距離をとるのです。具体的には、イメージの中でその相手がずっと遠く彼方の山の上あたりにいると想像します。

そうなると、相手の表情は見えません。何か言っているとしても聞こえませんね。

さらに、怖い印象のその相手にピエロの服など着てもらうイメージをします。そうすると、イメージの中では怖い人ではなく面白い人に変わってしまいます。たったそれだけのことです。実際にその相手が翌日から別人になるわけではありませんが、少なくとも仕事が終わってからもくよくよと思い悩んでしまうことからは、少しラクになれますよ。

[執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー), 2015年10月28日]

 

※ 写真:Syda Productions / PIXTA、本文とは関係ありません