筆者はビジネスパーソンを対象にしたセミナーを行っています。内容はストレス対処法や感情コントロール、コミュニケーションの工夫など様々ですが、毎回タイトルの表現に頭を悩ませています。

たくさんのセミナーの中から選び足を運んでいただくためには、対象者の方の心に響くタイトルでないと興味を持ってもらえません。最近感じているのは、女性限定の場合とそうでない場合では、タイトルの表現を意識して変えないといけないということ。

特に男性がメインになりそうな場合は、ストレス対処という表現よりは、メンタル管理能力と言い換えるなど工夫をしています。

 

■ 男女によって違う「響く言葉」

表現のヒントとして筆者が読んだのが、『女性のためのもっと上手な話し方』という本です。男性に伝わる「話し方」をマスターする7つの秘訣が紹介されているのですが、その中に『男に響く言葉と女に響く言葉の違いをおさえる』という箇所があります。

この本の筆者である日野佳恵子氏によると、男性の方はナンバーワン、進化、攻めるなどの「戦い」と「自分の世界」、反対に女性の方は、みんな、ほめられる、愛されるなどの「共感」と「日常」をイメージする言葉が多くみられるのだそうです。セミナータイトルで、男女の興味をそそる表現の違いを肌で感じている筆者にはとても納得する内容でした。

 

■ 相手が受け取りやすいボールを投げて対話を

さらに日野氏は、それらの違いを職場での伝え方、話し方に活かそうとおっしゃっています。コミュニケーションは、よく言われることではありますが言葉のキャッチボールです。伝える方は、相手が受け取りやすいボールを投げてあげることが重要ですよね。

ジェンダーの違いはもちろん、立場や年齢によっても受け取りやすいボールは違うはずです。あなたが40代女性管理職、リーダー職であれば、職場内だけでも上司、同僚、部下など、様々な立場にいる人とのコミュニケーションは不可欠。

しかも管理職としてふさわしいのは、プライベートのような表情豊かに感情を込めた伝え方と同じではないはずです。相手が普段どんな言葉を好んで使っているのかを観察。まずはそこからやってみてくださいね。

[執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー),2015年11月6日]

 

【参考】
日野佳恵子(2015)『女性のためのもっと上手な話し方』ディスカバー・トゥエンティワン、pp117~0121より
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