仕事もプライベートも全力投球。充実した日々を送っていたはずが、「気が付くと最近だるさが残っている」「以前楽しいと思っていたことがそう思えなくなっている」「仕事でも注意力散漫でミスが続いている」。筆者のカウンセリングでは、能力のある方ほどこのような悩みを持つことが多いという印象を持っています。

 

■ できない自分にダメ出しで悪循環に

一旦、このような、いつもと違う調子に陥ってしまうと、以前のようにできない自分に対する肯定感さえもなくしてしまい、自分にダメ出しをしてしまうなど、ますます悪循環に陥ってしまう方もいらっしゃるようです。

疲労や心理的負荷、つまりストレスを受けている状況で、とにかく頑張ろうとすることは心身へのダメージをより大きくしてしまいます。ストレス対処として、「リフレッシュやリラックスなどを積極的に取り入れてくださいね」、とお伝えするのですが、普段から全力投球で過ごしている方は、意外と手を抜くことが難しいとおっしゃる方が多いのです。週末のジョギングはリフレッシュのはずなのですが、こちらも全力を出してしまうので、余計疲労が溜まってしまうということがおこっているのです。

 

■ 手加減、手抜きの方法とは?

「手抜きの方法を教えてください」と言われたとき、筆者がお伝えするのは、以下の2つです。

1. これまで100の力でやってきたものを、あえて60~70くらいで止める

「60~70の力加減で」、とあえて数値でお伝えします。つまり余力を残したまま終わりにするということですね。

2. あまり得意でないと思っているものから手を抜く、あるいは先延ばしする。

家事全般もできるだけ完璧にしたいと思っているような方には、例えば、家事の中でもあまり得意でないものを伺っていきます。お料理が苦手な方には、「出来合いのものを買ってきて済ませましょう」、お掃除という方には、「少し間隔を空けてみましょう」などとお伝えしています。

 

自分の心身の状態に気づき、早めに力加減をコントロールできるようになると、燃え尽きてしまうことも防げるものです。完璧主義の方、なんでも一所懸命にやってしまう傾向のある方は、手抜きのスキルをぜひ身につけてくださいね。

[執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー), 2015年11月24日]

 

※ 写真:Alliance / PIXTA、本文とは関係ありません