「肩関節周囲炎」という疾患をご存知でしょうか。別名を四十肩・五十肩といい、その名の通り40代~50代に多くみられ、肩に違和感や痛みを覚える症状です。しかし、最近では20代の若い女性にもみられることがあります。加齢に伴うただの肩こりだと油断していると、激痛が走ったり、眠れなくなったりと症状が悪化することにつながります。

 

■ 肩こりが女性に多い理由

特に女性に多い肩こり。ダイエットをし、モデルのようなスリムな体を手に入れたいと頑張りすぎるあまり、首や肩の筋肉まで落としすぎてはいませんか?

女性は男性と比べ首が細く、なで肩の人が多いため、全体的に筋肉量も少ないです。筋肉には身体の熱を作り出す重要な役割があるため、筋肉が少ないと冷えやすくなります。女性に冷え性が多いと言われる理由の一つでもあるわけです。冷えやすいと、血行が悪くなり、筋肉が緊張して硬くなってしまうのです。

 

■ 精神的なストレスも原因?

肩こりの原因は、それだけではありません。職場や家庭などで精神的にストレスがかかると、人間の身体は自然にこわばり、筋肉が緊張します。緊張状態というのは、自律神経系のバランスが乱れ、自律神経の一つである交感神経が常に優位になっている状態のこと。交感神経の働きが常に優位になると、体内の血行が悪くなり、筋肉に酸素が運ばれなくなってしまいます。そうすると、疲労物質がたまってしまうことから肩こりや肩の痛みに繋がってしまうのです。

 

■ 四十肩・五十肩防止のために

ストレスによる自律神経系の乱れから来る肩こりの場合、肩こりだけにとどまらず、不眠、頭痛、むくみといったほかの部分の不調にもつながることがあります。身体の緊張をほぐすためには、自律神経のうちの副交感神経を優位にする必要があります。

なかなかストレス源そのものをなくすことは難しいとは思いますが、自分の好きなことを複数見つけるなど、リラックスする場を意識的に生活に取り入れるように心がけてみるとよいでしょう。

[執筆:浅賀 桃子(メンタル心理・キャリアカウンセラー), 2015年11月23日]

 

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