2015年12月よりストレスチェック実施が従業員50人以上の事業所に義務付けられることになりました。健康診断と同様に、最低1年に1回は自身のストレスについて自覚する機会が得られることになるわけです。今回は働く女性の皆さんの職場でのストレスに関して、統計結果をもとに考えてみましょう。

 

■ 仕事でストレスを感じている女性は9割以上

女性の転職情報サイト「ウィメンズワーク」を運営しているエン・ジャパン社が、同サイトを利用している女性を対象に「仕事のストレス」についてアンケートをとっています(※1)。その結果、「現在の仕事でストレスを感じている」と回答した割合は、「常に感じる」「たまに感じる」を合わせると94%にのぼっています。また、仕事でストレスを感じる点については「上司との人間関係」「同僚・部下との人間関係」「給与が低い」がトップ3となっています。人間関係で悩んでいる働く女性が多く、ストレスに繋がっている現状が伺えます。

 

■ ストレスを感じたときに、相談していますか?

皆さんは、ストレスを感じたときに相談できる相手はいらっしゃいますか?厚生労働省の統計結果(※2)では、「ストレスを実際に相談した人がいる」と答えた女性労働者は83.7%。相談先の内訳(複数回答)は、家族・友人が87.3%、上司・同僚が66.6%となっています。ここで、実際に相談していない女性労働者の割合が16.3%いることに注目してください。家族や友人がいても相談しない、上司や同僚には相談しづらい、という方も少なくないのかもしれません。

 

■ 人間関係で悩むあなたへ

職場での人間関係でトラブルが起こった時、巻き込まれそうになった時のために、筆者からワンポイントアドバイスを。大切なことは、ストレスに直面したときの「自分自身の思考」を理解すること。同じ状況に遭遇しても、人によって感じ方や考え方は異なります。自身の思考の癖を意識することで、人間関係の築き方や相手へのコミュニケーションの取り方が変化していくものです。

そして、客観的にアドバイスをもらえる存在を複数もっておくとよいでしょう。「自分のことは、自分が一番よく分かっている」と思いがちですが、案外自分では気づいていない部分のフィードバックを、相談相手から得られるかもしれませんよ。もし、家族・友人、上司・同僚に相談しづらいようであれば、相談相手の選択肢にぜひカウンセラーの存在も加えていただければと思います。

[執筆:浅賀 桃子(メンタル心理・キャリアカウンセラー), 2015年12月8日]

 

【参考】
※1. 女性の転職情報サイト『en』ウィメンズワーク アンケート集計結果「仕事のストレス」について
※2. 厚生労働省「平成24年「労働安全衛生特別調査」の概況」平成25年9月19日
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