40代以降からシニア世代の転職活動の悩みを伺う機会も増えてきました。自己都合の場合と会社都合の場合、ご本人の転職への意識や準備も様々です。あるいは職場内での部署替えなどによる仕事内容のチェンジもありますよね。

筆者自身も会社員時代、転職だけでなく社内で様々な職種を体験してきました。マーケティングに始まって、役員秘書や市場調査、社会貢献活動、最後は広報の業務に従事していました。今、あらためて自分の得意、不得意分野を振り返ってみてわかることがあります。どんな職種についていても、その中で自分の得意と言える業務、どちらかというと苦手と言える業務があるのですね。

 

■ 自分の「得意なこと」をきちんと把握していますか?

仕事の中身というより、能力という視点でブレークダウンしていくと、同じカテゴリーに入るものがあることに気が付きます。例えば、「社内外での交渉をする」「数字を用いて予測を立てる」「他部署とチームで協働する」などです。

さて、あなたは自分の「得意なこと」「苦手なこと」を、どのくらい把握していますか? ものさしとして、あえて、2006年から経済産業省が提唱している「社会人基礎力」を使ってみてはいかがでしょうか。

「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力があり、それぞれがさらに細かな能力要素に分かれています。

  • 前に踏み出す力:主体性、働きかけ力、実行力
  • 考え抜く力:課題発見力、計画力、創造力
  • チームで働く力:発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性、ストレスコントロール力

 

■ 「得意」をとことん活かして「苦手」はサポートを頼む

この中で、あなたが得意なものはなんでしょうか? 逆に苦手なものは? これらを自分なりに分析しておくと、キャリアチェンジの時だけではなく、日々の仕事でも役に立ちます。

40代以降の方でしたら、あえて「苦手なこと」を克服するのではなく、「得意なこと」を活かしつつ、「苦手なこと」は誰かにサポートを依頼するという、別の対処法を考えてみても良いかもしれません。 その分、「得意なこと」に注力してあなたらしさを発揮するという手もあるのです。

[執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー), 2015年12月15日]

 

【参考】
経済産業省「社会人基礎力」
※ 写真:Alliance / PIXTA、本文とは関係ありません