季節の変化、環境の変化は、知らず知らずのうちに私たちのストレスになっていきます。変化の多い時期には、体調をくずしたり、なんとなくやる気が出ないというご相談も増えてきます。

なんとなくやる気が出ない時、無理をしようとするとさらにエネルギーを消耗することになり、その後はぐったりとしてしまうことも。運動をする時も、急に走り出したら逆に身体への負担は大きいですよね。息切れだって早くなってしまいます。

ですから、ウォーミングアップはとても大切。ストレスに晒されてしまいがちなこの時期だからこそ、少しずつ助走しながら物事に取り掛かるという工夫が大切なのです。

 

■ 「作業興奮」でウォーミングアップ

そんな時は、やる気を出そうと心に働きかけるのではなく、まずはとにかく物事に取り掛かってみましょう。最初から100%の力でやろうとしないでかまいません。助走なのですから、100%でやる必要すらないのです。

そうやって少しずつ取り掛かっているうちに、なんとなくペースに乗っていることがあります。ドイツの精神科医クレペリンは、同一の作業をするうちにその作業に没頭する状況を「作業興奮」と名付けました。

 

■ 休憩を上手に取りながら効率化アップ

同じ作業を続けていると最初はあまり上手にできなくても、しだいに慣れてくるので、ますますはかどるようになります。だんだんと100%の力が出せるようになるでしょう。

その後は、ずっと100%ではさすがに疲労していきますので、上手に休憩を挿みながら続けるのがコツ。やる気を出すためには、気合を入れる必要はないのですね。気持ちの問題ではなく、行動すればよいのです。なんとなくやる気が出ない時は、まずは簡単に取り掛かれることから始めてみましょう。

[執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー), 2016年1月20日]

 

※写真:わたなべ りょう / PIXTA、本文とは関係ありません