職場のストレスで多いのは、厚労省の平成24年労働者健康状況調査によると「職場の人間関係のストレス」が最多。つまり、コミュニケーションに関するストレスを抱えている方が多いとも言えますね。

職場では取引先、上司、同僚、部下ほか、様々な他者とのコミュニケーションが必要です。そこでストレスを感じてしまうというのは、相手との会話の中で、普段自分が感じてしまうクセ、考えてしまうクセがあるからかもしれません。

 

■ マイナス傾向のクセが悪循環の原因に! 

その考え方のクセが常にマイナス傾向の方は、ストレスを貯めやすいと言えるでしょう。例えば下記のような状況で、どんどん悪循環に陥ってしまうのです。

取引先に提出した書類にミスがみつかりました。

  • 「あ、ミスをしてしまった。100%でなかったのだから、ダメだ」と決めつけてしまう(0か100か思考)
  • 「こういう初歩的なミスをしてしまうなんて、やっぱり自分はこの仕事に向いていないのかも」と考えてしまう(今回のミスを、「いつも」「やっぱり」などと一般化してしまう)
  • 「もうこことは取引させてもらえないに違いない」と決めつけてしまう(はっきりとした根拠がない論理の飛躍)
  • 「この会社もとうとう辞めなければならないと思う。次の仕事が見つかるかどうか不安」(不安を先取りしてしまう)

 

■ いつもとは違う考えを書き出してみる

ここまでのマイナス思考、全否定というのは実際には少ないかもしれませんが、多かれ少なかれこのようにマイナスに捉えてしまうということもあるはず。
まずは、自分の考え方のクセに気付いておくとよいですね。他にも他人に厳しいとか、逆に自分を責める傾向にあるとか、そんなクセもありますね。

考え方のクセを修正するには書き出してみるのがお勧めです。まず、「際にあった出来事」を書き出します。次に「自分の頭の中に浮かんできた考え」を書き出します。これはいつもの考えなので、マイナスの捉え方のことです。その隣に「いつもとは違う考え」を考えて書き出してみます。少しプラスに考えたり、極端に思い込んだりせず冷静で客観的に考えてみて下さい。最後に、「いつもとは違う考え」によって「感じた感情」を書いてみましょう。

 

落ちこんだり、やる気が起きないという時は、一度自分の考え方のクセを見直してみると、きっと立ち直るきっかけが得られますよ。

[執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー), 2016年1月26日]

 

【参考】
厚生労働省「平成24年 労働者健康状況調査」p19