日本では平均初婚年齢が年々上昇しており、厚生労働省の『人口動態統計の年間推計』(※1)によると2013年で女性の場合29.3歳になりました。晩婚化に歯止めがきかない状況ですが、姉妹の場合、姉の方が先に結婚するとは限りません。初婚年齢が上がっているのは独身時代が長くなっているのであり、姉より「お先に」結婚する妹もいます。

自分より先に妹の方が結婚する。ここで、心にさざ波がたつのを感じる姉もいるでしょう。とくに自身に結婚願望が強い場合、先を越された悔しい思いもあれば、家族や親族、友人知人などの他人からどう見られるのかといった世間体を気にすることもあります。さらに、妹の結婚を心から喜べるならいいのですが、先に花嫁になることへの嫉妬や幸せを素直に喜んであげられない罪悪感など、姉妹関係ならではの複雑な心境が伺われます。

 

■ 妹の結婚式に出席しないと宣言する姉

母娘関係改善カウンセラーの筆者の元には、姉が自分の挙式に出席してくれないと悩む妹や、結婚を祝福してあげたいのに素直に喜べず罪悪感に苦しむ姉、また姉妹の葛藤を見て心配する母親など、それぞれ立場で相談に来られます。

その中の一人、C子さん(30代後半)は、妹の結婚を喜べないと来談されました。大手アパレル企業広報として活躍するC子さんは、仕事に魅力を感じ、彼氏がいないことも苦にはしていませんでした。しかし今秋、妹が突然結婚することになり複雑な気持ちに。というのも、母親と妹が結婚準備の話をしている時にC子さんが帰宅すると、二人とも黙ってしまうのです。休日、おじ夫婦がお祝いを持って来た時も、C子さんの顔を見るなり慌てた様子で帰る始末。C子さんは周囲がやたらと気を遣うのに対し、妹への嫉妬が生じるのを抑えきれなくなったと言います。

「とうとう妹に向かって言ってしまったのです。私、式には出席しないからって」。

そんなC子さんは最後まで迷っていましたが、結局式には出席することに。決心したきっかけは、カウンセリングを通して、もし自分が結婚する時、妹が祝福してくれなかったら……と想像してみたのです。また出席しなかったら一生後悔するかもという思いもありました。このような状況では、自分の気持ちと正直に向き合う、その勇気が必要なのです。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー), 2016年1月15日]

【参考】
※1. 厚生労働省『平成27年(2015)人口動態統計の年間推計』
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