「履歴書に書ける資格が、何もないんです」。転職相談の女性からよく聞く言葉です。たしかに履歴書の「免許・資格」欄に何も書くことがないと、不安に思う人も多いでしょう。今回は、未経験の仕事への転職にも役立つ資格に、どんなものがあるかをお伝えします。

 

■ 専門スキルの資格は有効

様々な資格がありますが、未経験の仕事に変わる際にも評価が高いものは、やはり専門的な仕事に役立つような資格です。「税理士」のような難易度が非常に高い資格は取得するのが大変ですが、そこまで負担が大きくなくとも、採用側からのニーズが高い資格もあるのでご紹介しますね。

 

・宅地建物取引士(旧 宅地建物取引主任者)

不動産業界での取引には必須なため、この業界に転職を希望する場合にはぜひお勧めしたい資格です。

・日商簿記検定3級・2級

経理事務の仕事に就くために役立つ資格。特に2級は評価が高い資格ですが、難易度が3級よりもぐんと高くなります。ただ、3級でも簿記の基礎知識は持っているとある程度は評価されます。

・介護職員初任者研修

介護職は求人も多く、取得していると仕事に直結する資格です。

・診療報酬請求事務能力認定試験

数ある医療事務の民間認定試験の中で難しいとされる試験。なくても仕事に就くことはできますが、未経験の場合には合格していると、知識があると評価されるでしょう。

・MOS

マイクロソフト社のPCソフトの認定資格。WordやExcelなどソフトごとに分かれています。比較的短期間で取得することができ、PCスキルの目安にはなるので、事務職未経験の人などによいでしょう。

 

■ 資格が必須ではなく、勉強している姿勢が大切

様々な専門の資格をご紹介しましたが、ここに挙げたものの中で、「保有していないとその仕事ができない」というものは実は宅建だけです。転職に有利だと言われる資格でも必須ではなく、むしろその仕事の“経験”のほうが重視されます。資格を取ってからでないとその職種に就けないとは思わないでください。

ただ、未経験の仕事の場合、その仕事の内容について全く勉強していないと、やはりなかなか採用されにくいのが現実。ですから、本当にその仕事に就きたいのなら、ぜひ勉強を始めることをお勧めします。資格が取れていなかったとしても、地道に勉強し続け、募集に応募をし続けていくと、希望の仕事に合格する道がずっと開きやすくなっていきます。大切なのは、習得のために努力している姿勢なのです。

[執筆:渡部 幸(コーチ/キャリアコンサルタント), 2016年1月2日]

 

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