「私なんて何もできない」など、人はついつい自分自身を否定するような思い込みの言葉を使ってしまうことがあります。中には、いつも自分の中からこんな言葉が聞こえてくるという人も。このようなことが続くと、ストレスが溜まり身体の健康にも悪影響を及ぼします。今回はその状況から抜け出すための、お勧めの方法を紹介しましょう。

 

■ 言葉の意図を探ろう

あなたがつい言ってしまう否定的な思い込みの言葉。その言葉には、実は何かしらのプラスの意味があって今まで使ってきたのだ、と筆者が伝えているNLP(神経言語プログラミング、心理学の一種)では考えます。

例えば、「私なんて何もできない」という言葉を使ってきたのは、それを言うことによって自分を安心させてきたのかもしれません。何かができなくて自分が大きく落ち込むことから守っていたのかもしれません。いずれにせよ、何かしら肯定的な意図があったことにまず気づき、その言葉に感謝してみてください。

 

■ 手放して、新しい力づけになるような言葉に変える

では、これからもあなたは、その言葉をずっと自分の中で言い続けていきたいでしょうか? 否定的な言葉を自分自身に言い続けると、それは人の脳の中で記憶され、その人自身の行動や精神状態、体内の働きにも悪影響を及ぼしてしまいます。ぜひ頭の中から手放すことをお勧めします。

記憶が保存されているのは、私達が普段意識していない無意識(潜在意識)の中ですが、その無意識に、「もうこの言葉は手放すね」と伝えましょう。そして、もっとあなたが言うと元気になるような、力づけの言葉に変えて使っていけるように、このような質問を自分にしてみましょう。

・いつも100%全くできないの?
・どんなことだったらできるって言える?
・私にもいいところもあるよね?
・それはどんなこと?
・どんな力づけの言葉がほしい?

いつも使う言葉には、大きな影響力があります。「私は楽々と上手くいって暖かい人だ」など、それを聞くとやる気が出たり、嬉しくなったり、前向きになるような言葉を作ってみてください。

 

■ 自分のものになるように何度も使おう

ただし「でも、本当は違うのになあ」と自分でその言葉を否定してしまうと、ネガティブな思いから抜け出せなくなってしまいます。その思い込みの枠から外れるように、質問をしながら力づけの言葉を意識して使うようにしましょう。筆者は毎日声に出して言ったり、手帳に書いたりしています。あなたもぜひ、その言葉が自分のものになるように使ってみてくださいね。

[執筆:渡部 幸(コーチ/キャリアコンサルタント), 2016年1月4日]

 

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