年始の時事通信のニュース(※1)によれば、2015年に生まれた日本人の赤ちゃんは5年ぶりに増加。中でも30代女性の出産が目立って いるとのことです。確かに周囲の知人や芸能界のニュース等でも出産の話題が増えたように感じます。このまま出産は増えて行くのでしょうか?

 

■ 30代女性の出産1万人増!

厚生労働省が1日付でまとめた人口動態統計の年間推計(※2)によれば、2015年に生まれた日本人の赤ちゃんは100万8000人で、5年ぶりに増加したことが分かったとのこと。同省によると、15年に生まれた赤ちゃんは前年より4000人増加し、中でも30代女性が1~6月に生んだ赤ちゃんは、前年より1万人多かったというから、かなり30代女性の出産が多かったということですね。

 

■ そもそも日本の出産年齢は?

日本では急速に高齢出産が進んでいるといわれていますが、平均的にはどれくらいの年齢で出産しているのでしょうか? 実際に第一子を生んだ出産年齢を人口動態統計(※3)からみてみると、2012年に統計以来初めて30代にのり、30.1歳を記録して以降、翌年も30.3歳とあがっています。5年ごとに区切った母親の年齢でみても、30~34歳で31.9%、35歳~39歳で16.8%と、これらを合わせると30代合計で48.7%と半数近くにのぼります。働く女性であれば、大学を卒業してキャリアを積むことを考えると、働き始めて10年前後のあたりが、山場になるのではないでしょうか。

 

■ 不妊治療の成果向上も?

ここ数年で「妊活」や「不妊治療」といった言葉が一般的になってきました。妊娠をするためには、年齢や体質、生活習慣など様々な要因が重なっているという情報がたくさん世に出るようになったことは、特に働く女性の健康管理のためには喜ばしいことだと思います。日本産婦人科学会によれば、体外受精による2012年の総出生数は約103万7千人で、こうして生まれた子どもの割合は約27人に1人となっています。

そんな中、厚生労働省は、2015年12月不妊治療の助成制度を拡充を決定(※4)。治療1回目の助成上限額を2倍にするとともに、無精子症などでの男性不妊への助成制度も新設、早ければ2016年1月下旬から実施するとのことで、さらなる成果が期待されます。

 

働いているとどうしても出産が後回しになりがちな女性のキャリア人生ですが、30代はライフもキャリアもどんな選択もできる年齢でもありますので後悔のない選択をしていきましょう!

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー), 2016年1月29日]

 

【参考】
※1. 『時事通信』「赤ちゃん5年ぶり増=30代出産目立つ-厚労省」 2016年1月1日
※2. 厚生労働省「平成27年(2015)人口動態統計の年間推計」
※3. 厚生労働省「平成26年(2014)人口動態統計(確定数)の概況」
※4. 『読売オンライン ヨミドクター』「不妊治療の助成拡大へ…初回上限2倍に、男性にも」2015年12月28日