1月は成人式がありました。すでに社会人の方もいますが、学生の場合はあらためて将来の仕事に思いをはせた人も多いのでは。自分の適性? 何がしたい? そんな悩みを抱える中、親が勧める仕事に就いてしまったら? その仕事を天職とまではいかないまでも、どのような思いでこなすのでしょう。仕事を続けることにふと疑問がわいたら、「転職」の文字が浮かぶかもしれません。

しかし、その仕事に就くために学校に通い、資格まで取ったのであれば、事はそんなに簡単ではありません。まして、親の勧めがあったのなら辞める前に説得する必要がありそうです。

 

■ 企業が女性の活用を推進、転職に追い風か?

母娘関係改善カウンセラーの筆者のところに来られた方のケースです。関東近郊で保育士として働くA子さん(26歳)は、仕事にも慣れてきたのですが、この仕事が本当にやりたかったのか自問自答していました。というのも、進路を決める際に保育士なら就職しやすいし、子供好きと思われて男性にも受けがいい、結婚に有利ではと母親から強く勧められたからです。しかし本当は広報の仕事がしたいと思っていました。高校時代の友人で企業に勤めている話などを聞くと、自分の思いを抑えることができなくなり、とうとう親に相談しました。すると、年齢を考えたら転職なんてとても無理と大反対されたそうです。

A子さんの気持ちは、親にお金を出してもらい学校まで行かせてもらった。それなのに保育士の仕事を辞めるのは申し訳ないという罪悪感があり、その一方で自分の本意ではない仕事に就いた後悔があります。このような場合は、まず保育士で転職した人の話を聞き、参考にしましょう。女性の転職については、雇用動向の調査から大企業の3社に1社が女性の活躍推進に注力しているといったデータもあります(※1)。こうしたデータを親に見せて説得材料に使う方法もあります。

さらに、保育士のキャリアは自身の子育てや今後も何かの機会に活かせる可能性がある事も伝えておきましょう。最終的には、一歩を踏み出すには自分を信じるしかないのです。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー), 2016年2月10日]

 

【参考】
※1. 帝国データバンク『2015年度の雇用動向に関する企業の意識調査』「特別企画 : 2015年度の雇用動向に関する企業の意識調査」2015年3月12日