タレントのベッキーさんと「ゲスの極み乙女。」のボーカル川谷絵音さんとの不倫騒動では、二人の間で「卒論」が離婚届を指す隠語として用いられたことが話題になりました。

 

■「離婚=失敗」と捉えていると……

「離婚届」を「卒論」と捉えるということは、「離婚」を「卒業」と捉えているということです。今回の騒動では、だいぶ不謹慎な使われ方をしてしまいましたが、「離婚」を「卒業」と捉える考え方自体は、良い面もありそうです。

今は3組に1組が離婚する時代といわれ、離婚は決して珍しいことではなくなっていますが、それでも「離婚」そのものに強い拒否反応を示す方はいらっしゃいます。

離婚そのものを「負け組になること」「してはいけないもの」「自分の身に起こるなんてありえないこと」と捉えていると、今の結婚生活が自分を苦しめるだけで決して自分を幸せにするものではないことを分かっていても、離婚を選択肢に入れることができなくなってしまいます。

 

■ 離婚は新たなステージに向かうためのステップ

そのように、離婚そのものに対して強い拒否感をお持ちの方が離婚に対する見方を変えるきっかけとなる可能性を持っているのが、結婚生活もしくは今の相手からの「卒業」という考え方ではないかと思います。

「もう十分苦しんで、できることはやった」「この結婚生活、そして今のパートナーとの間での学びは終わった」と考えることで、今の結婚生活もしくは今の相手から卒業し、これから始まる新たなステージに向かっていく勇気が得られるかもしれません。

実際に筆者にご相談くださった方の中にも、「離婚」には強い拒否感があったけれども「卒業」という考え方に触れたことをきっかけに、自分にとってのよりよい方向を模索し、今は「卒業」に向けて毎日を頑張って過ごしている方もいらっしゃいます。

筆者は今回、「離婚」を指して「卒業」という言葉を用いましたが、結婚という形を維持しながらも夫婦がそれぞれに自由に自分の人生を楽しむという「卒婚」という言葉もひとつの理想の形として認知されてきました。結婚生活からの「卒業」にしても「卒婚」にしても、自分を幸せにできる考え方でいきたいですね!

[執筆:糸瀬 彩湖(行政書士/夫婦カウンセラー), 2016年2月1日]