「産後ママは、体はくたくた、心は獣」これは筆者が看護師さんから聞いた言葉です。出産は心身共々疲労困憊するもの。それでも産後ママは赤ちゃんを守ることに必死です。他人に赤ちゃんを抱っこされるのを嫌がったり、不安になったり、攻撃的になりやすくなるのです。それは理屈では説明がつきません。そんな産後の時期を、動物が産後に子供を守る為に気が荒くなることに重ねあわせ“ガルガル期”といいます。

産後ママであれば程度の差はあれど、誰しもが心当たりはありますよね。筆者も心当たりは大ありで、産後間もない自分は獣どころか手負いの野獣状態でした。

 

■ ガルガル期のメカニズム

ガルガル期は、産後の急激なホルモンバランスの変化によってもたらされます。具体的にいうと、妊娠を継続する為に大量に分泌されていたプロゲステロンとエストロゲンが、出産後は急激に減少するのです。ホルモンバランスの変化を受けて、心身ともに大きく変化するのです。理由はともあれ、攻撃的になったりイライラしたりする自分に自己嫌悪に陥る人もいます。誰もが好き好んでイライラしたいわけではありませんからね。でもね、これは決してあなたのせいではないのです。

 

■ ガルガル期の対処方法 その1

信頼できる人に、特にパートナーである夫にはガルガル期の存在を知ってもらいましょう。そして夫に自分の素直な気持ちを吐き出してみましょう。ママ友や育児経験者に話を聞いてもらうのもいいかもしれません。このガルガル期は、程度の差はあれど産後ママなら経験してきた道。多くの女性の共感を得るはずです。気持ちを吐き出して相手に共感してもらえばすっきりしますよ。

 

■ ガルガル期の対処方法 その2

「赤ちゃんを他人に抱っこされたくない」。その感情を深掘りしてみましょう。あなたのイライラや怒りの感情は、相手が嫌いだからではなく、赤ちゃんを守りたいからではないですか? 怒りの感情の下には、赤ちゃんへの深い愛情が眠っているのです。愛情の感情に触れると心がぽかぽかと温かくなりませんか?

 

いかがですか? ガルガル期はあなたのせいではないのです。赤ちゃんを守る為の戦略でもあるのです。産後の心はコントロール不可能で当たり前。誰しもが通る道ですので、一人で抱えこまないでくださいね。そして、ガルガル期はさほど長く続かないので大丈夫ですよ。時期がくれば自然と治まってきますから。「そのうちどうにかなる」と気楽に構えるのも対処法の1つかもしれません。

[執筆:久保木 惠子(コーチ), 2016年2月20日]