京都のNPO「京都難病支援パッショーネ」が、2015年7月より難病啓発4コマ漫画を掲載しています(※)。現在公開されている約40本の中には、現代のストレス社会においてかかる方が増加傾向にある「メニエール病」についても取り上げられています。今回はこのメニエール病についてご紹介します。

 

■ メニエール病とは

耳の奥の内耳というところに水がたまることで引き起こされ、突発的に激しい回転性のめまい発作に襲われることが、メニエール病の症状の特徴です。座っているにもかかわらず、周囲の風景が回って見えるなどの症状が繰り返し起こります。めまい以外にも、耳の圧迫感や耳鳴り、低い音が聞き取りにくくなるなどの難聴が現れることがあります。

「安心してください、はいてますよ」で2015年の新語・流行語大賞トップ10にランクインしたことでおなじみ、お笑い芸人のとにかく明るい安村さん。フジテレビの年末年始企画番組の中で「生放送中に何回もめまいがする」「バランス感覚を失う」と訴え、医師に「かなり危険で、なるべく早く検査を受けるように」勧められていました。

ブレイク中の安村さんは超多忙によるストレスもあったのではないかと想像できますが、放っておくとメニエール病の可能性も否定できないのではと思われます。

 

■ 主婦や事務職に多いメニエール病

メニエール病になりやすいとされる職業は、主婦や事務職、営業販売、システムエンジニアなどがあげられます。これらの職業の共通点としては、「縛りが強く、多忙で、ストレスがたまりやすい」ということです。几帳面、まじめな行動特性を持つ方になりやすいことも知られています。

男女比でみると圧倒的に女性に多いことも特徴で、家庭内不和や睡眠不足、育児・隣人トラブルなどが原因でストレスをためることで、メニエール病が引き起こされてしまう傾向が伺えます。また、職場や社会での人間関係トラブルや仕事での悩みなどでストレスを抱える人が増加していることも一因として考えられています。

 

■ メニエール病を防ぐためには

普段から取り得る対策としては、日常生活でのストレスを避けたり適度に解消したりすることが第一に挙げられるでしょう。ストレス解消のためには心理カウンセラー等が行う心理療法も有効になります。また、疲れをためこまないように休息をしっかりとり、規則正しい食事と生活リズム、有酸素運動の習慣を維持しましょう。実際にこれらを実践した結果、症状が軽くなった例も報告されています。

めまいや耳鳴りが起こった時に「しばらくすれば治る」と安易に考えることなく、今回紹介したメニエール病の可能性もあることを意識して早めに対策をとることが大切です。もちろん、ストレスを溜めすぎない日々の工夫も怠らずに。

[執筆:浅賀 桃子(メンタル心理・キャリアカウンセラー), 2016年3月2日]

 

【参考】
『毎日新聞』「京都のNPO:難病啓発マンガ ネットで広がる共感」2016年1月17日