夫婦の間では、つい言ってしまった一言が、あとで大きな亀裂が生じる原因になることがあります。筆者が夫婦関係・離婚カウンセラーとしてご相談をお受けしている中で、これはたとえケンカの最中でも言わない方がいいなと感じた2つの言葉をご紹介します。

 

■ 1つ目の言葉は、「離婚したいの?」「じゃ、離婚する?」

もちろん、相当の決心と覚悟を持って口にしているのであれば別に構わないのですが、問題なのは、ケンカをやめるため、もしくはケンカをそれ以上ヒートアップさせないために使ってしまう場合です。

「離婚」という言葉は、想像以上に言われた相手にストレスを与えるものです。

それを口にしたらケンカが終わったということを経験すると、ついそれに味をしめて、ケンカの度に使ってしまうようになりがちですが、そうなってしまったら要注意! 相手は、「離婚」を口にされたストレスに加えて、伝えたいことを伝えられなくなるストレスも加わり、倍のストレスをかけることになります。

もし、ケンカの度にそれを口にすることがクセになっているようなら、いい加減にやめないと「いいよ、じゃ離婚しよう」と言われる日が来てしまうかもしれません。

 

■ 2つ目の言葉は、「あなたのことを、もう信じられない」

相手の浮気や、大きな額のお金が勝手に使われていたことなどが発覚したときに、つい出てしまいそうな言葉です。ですが、筆者がご相談をお受けしてきた中では、とても危険な言葉だと感じています。
この言葉を発したがために、夫が本当にひどいことをするようになったり、家を出て行ってしまったりといった例はいくつもあり、ある意味、夫を豹変させるスイッチともいえそうです。

「実際に信じられないようなことをしたのは夫なのに、本当のことを言って何が悪い」と思われるかもしれませんが、夫にとっては妻から「信頼」「信用」されているというのは、妻が思っている以上に、夫を強く支えているのかもしれません。

言葉というのは、いったん口にしてしまうと消すことができませんし、こちらが思っている以上に、相手の心に刺さってしまうこともあります。注意一秒、怪我一生。不要な一言で、夫婦の関係を悪化させないように気をつけたいですね。

[執筆:糸瀬 彩湖(行政書士/夫婦カウンセラー), 2016年3月29日]

 

※写真:Kazuhiro Konta / PIXTA、本文とは関係ありません