筆者が夫婦関係・離婚カウンセラーとしてご相談をお受けしていて、「離婚したい」というご相談者様に、「それでは、離婚に向けて準備をしましょう」とお話をすると、声には出さなくとも「え~」とイヤな顔をされる方がほとんどです。

 

■ 離婚に準備なんて必要なの?

離婚するのは、今よりも幸せになるためですよね。そうであればもちろんのこと、そうでなくても離婚をして今よりも困った状態にならないように、仕事のこと、お金のこと、きちんと準備することは大切なことです。

テレビや雑誌などのメディアでは、「離婚して、着の身着のまま飛び出してきてけど、それを糧に今の地位や財を築いた」という方の華々しい姿が取り上げられることが、ままあります。でも、それを自分にあてはめて「私も頑張れば大丈夫!」と思ってしまうのはちょっと危ない……。

そもそもメディアでそのようなケースが取り上げられるのは、それがとてもレアなケースだから。それが普通のことであれば、メディアで取り上げられることもないはずです。

 

■ 「2-6-2の法則」を離婚の準備にあてはめてみると

離婚に際して、自分にもきちんとした準備は必要なのか? それを考えるにあたって参考になる法則に「2-6-2の法則」があります。

これは、企業や団体などの集団が形成されると、2:6:2の割合で3つのグループに分かれるという法則で、上位の2割が高い収益や生産性をあげる優秀な人たち、中位の6割は平均的な母集団、下位の2割は生産性が低い人たちというものだそうです(※1)。

あくまで、「自分にも離婚するのに準備が必要か?」を考えるにあたっての参考としてですが、上記のように着の身着のままの準備なしで飛び出しても、なんとかなるのが上位2割のグループと考えると、残りの8割が離婚して幸せになるためには、きちんとした準備が必要ということになりそうです。

 

今までの人生の中で、自分は集団の中のどのグループに入っていたことが多かったかを考えてみることは、自分は離婚するのに準備が必要かを考えるにあたって、参考になるのではないでしょうか。ちなみに筆者自身は、今までの人生の中では中位6割の平均的な母集団に入っていたことが多いように思われますので、万が一離婚をする事態に陥った際には、しっかりとした準備が必要そうです。

[執筆:糸瀬 彩湖(行政書士/夫婦カウンセラー), 2016年3月31日]

 

【参考】
※1. 烏賀陽正弘(2012)『必ず役立つ! 「○○(マルマル)の法則」事典』PHP文庫