「35歳を過ぎると、転職市場では正社員の転職が難しくなる」という噂がよくあります。いわゆる「35歳 転職限界説」。はたして本当なのでしょうか? 今回は30代の女性に向けて、キャリアカウンセラーの観点から、今後の取るべき対策をキャリア別にご紹介します。

 

■ 転職のしやすさは4つのタイプで違う!

まず“35歳”が分岐点になるかどうかですが、10年前に比べるとこの説は変化していると筆者は考えています。働き続ける女性が増えているためです。以前に比べて、出産や結婚などで辞める女性の割合は減ってきているのは統計調査などを見ても明らか。現在、正社員転職の分岐点の年齢を考えるとしたら「40歳」がひとつの目安でしょう。

ものさしとなる指標は「正社員で働いてきたか」と「マネジメント経験があるかどうか」です。女性は30代までに契約社員、派遣、パートなど様々な働き方をしている人も多く、仕事の内容でも一般スタッフ経験か、部下を持つなどマネージャーの経験かが人によって異なります。自分はどのタイプに当てはまるかを見極めてみてください。

  • 1. 正社員経験が多くマネジメント経験がある
  • 2. 正社員経験が多く一般スタッフの経験のみ
  • 3. 派遣など他の働き方が多くマネジメント経験がある
  • 4. 派遣など他の働き方が多く一般スタッフの経験のみ

 

■ マネジメント経験がある人の対策

40代以降の正社員募集で特にニーズが高いのが、他の人をマネジメントする管理職の仕事です。もしあなたがこのタイプの仕事をこれからもやっていきたいなら、40代になってもこの経験をアピールすることができるはず。特に上記(1)のタイプの方は、人材紹介エージェントなども活用しやすいでしょう。正社員の経験が少ない人も、経験してきた仕事の中身をきちんとアピールしていけばチャンスは広がるはずです。

 

■ 一般スタッフ経験の人の対策

スタッフ経験のみの人の鍵は「自分の仕事に専門性が持てるかどうか」です。転職経験が少なく正社員が多かった人は、書類審査を通る可能性が高くなりますが、積み重ねてきたスキルを整理して、しっかりアピールすることが大切です。派遣などの働き方が多かった方は専門性の高い資格を勉強する、意識して経験が積める仕事を選ぶなど40代になるまでにできるだけスキルをつけることをお勧めします。

他の人の指示に従うだけの仕事だと、年齢によって就職しにくくなってしまうのが現状。ぜひ、このことを心に留めておいてくださいね。

[執筆:渡部 幸(コーチ/キャリアコンサルタント), 2016年4月15日]

 

【参考】
厚生労働省白書『平成26年度版 働く女性の実情』
※写真:naka / PIXTA、本文とは関係ありません